ガリアを征服したのはローマ軍ではなく、カエサルである
革命期フランスの英雄と言えばナポレオン・ボナパルト。貧乏貴族の出自でありながら皇帝ナポレオンと言わしめるまでに上り詰めることができたのは、ひとえに彼が勤勉だったからに他ならない。それも、座学が原因で便秘症になるほどに。歴史上の英雄たちの生き方や考え方、行動などから多くを学び得た教訓のひとつがこれだった。寺松輝彦氏の著書『偉人はかく教える』から抜粋した。
この言葉には続きがある。
「ガリアを征服したのはローマ軍ではなく、カエサルである。
ローマを戰慄させたのはカルタゴ軍ではなく、ハンニバルである。
インドに到達したのはマケドニア軍ではなく、アレクサンダーである」
つまり、
リーダーシップはその人そのもの。
人格こそが行動力の源泉だということ。
リーダーだけではない、個人であっても行動力がものをいう。
物事がうまくいっているときはいい。
問題は、苦境に立たされたとき。
どのような行動をとるかで、その人の人格がわかる。
とりわけリーダーであれば、行動ひとつで組織全体の命運が分かれるのだから、おいそれとはいかない。
人格は人間力とも言い換えられる。
性格や能力、教養などをひっくるめて人格とするなら、思考ひとつひとつが行動に結びつく。
人格は行動に現れる。
考える力は行動力につながる。
考える力をつけ人格を高めていけば、明晰で優れた行動ができるようになるだろう。
(180407 第419回)