日本人として覚えておきたい ちからのある言葉【格言・名言】
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偉人たちの言葉には、いつの時代にも通用する普遍性があります。それぞれの時代を懸命に生き、一事をなした人たちの一言だからこそ、今もなお私たちの心を揺さぶり続けるのです。

“心の栄養”として、活用してください。

Kakugen

真の文明は、山を荒らさず、川を荒らさず、村を破らず、人を殺さざるべし。
田中 正造
日本最初の公害と言われているのが、明治時代に起きた「足尾鉱毒事件」である。日光市の足尾銅山で行う採掘作業に伴って、周辺の山や川が荒れ、鉱毒を含んだ水に魚は死に、川が氾濫すれば農作物が全滅するという被害が多発する。これに対する抗議運動を展開したのが、下流にあたる佐野市出身の代議士・田中正造。国策であるとの理由からその訴えは退けられ続けたが、最後には明治天皇への直訴という強行手段にまで及び、住民の窮状を訴えた。冒頭の正造の言葉には、今もってなお、重い響きが感じられるのではないだろうか。震災によって自然と文明の関係、そして人の命の重さを痛感した私たちが、いまいちど反芻し、噛みしめたい言葉だ。(120815第43回)…続きを読む
 
知新の用を離れて古書を読むのは、要はおぼつかなし。温故の為に温故して、其の古びにかぶれ、想も文教もかびくさくなりゆく。気の毒なり。
坪内逍遙
坪内逍遙のこの言葉を目にしたとき、その意図することは十二分に理解しながらも、やはり苦笑せざるをえなかった。なにせ筆者も「温故の為に温故して、其の古びにかぶれ・・・」と坪内の揶揄する読書に耽っていた時期があったからである(いまも怪しいのであるが)。もっとも「知新」のために読書をしなければならないという義務はもちろんなくて、どういう読み方をしようと構わないはずだ。「何かの効用を求めて文章を読むのでは著者の真意を捉えられない」とは小林秀雄の言である。坪内の格言は、温故を目的とするのはともかくも、それに没頭するあまり知新の機会を見逃すのはもったいないぞという忠告と解釈しよう。(120715第42回)…続きを読む
 
人は、責任のとれないことばかり大声で叫ぶ
小林秀雄
小林秀雄の才覚が発揮されたのは紙の上ばかりではなかった。その講演はいずれも名演ぞろい。講演をまとめたCDが何枚か市販されているが、それらをまとめて聴くと、下手な大学に通うよりよほど多くの知恵と示唆を得られる。しゃべりは決して達者でないが、朴訥としたトーンの中に妙な力がある。この言葉もまたその講演集のなかで小林が放った言葉。群れて、己の身を集団のなかにまぎれ込ませ、そのくせ声だけはでかい。その唱えるところは、何一つ、自分で責任のとれないことばかり。そういう類の言論や運動に辟易した小林の嘆きである。まるで今の政治に対する一喝のようだ。(120715第41回)…続きを読む
 
生まれたときの、子どもの頃の、初めて知ったあの感動を取り戻したい。この望みをかなえるまで、気を抜かず、わくわくしながら最後の旅を終えたい。
堀文子
「群れない、慣れない、頼らない」をモットーとし、自然の中に身を置き、孤独と向き合いながら絵を描き続ける94歳の画家・堀文子の言葉。 修行僧のように自分に厳しく、それでいて誰よりも純度の高い幸福を味わっている。 死生観といい、命のとらえかたといい、自身の人生から得た哲学は、あとに続く者への道しるべにもなっている。(120615第40回)…続きを読む
 
本当の音楽をしていれば、絶対に報われないことはない。
小澤 征爾
小澤征爾は、世界でもっとも成功したと言える日本人指揮者。彼には有名なエピソードが多くあるが、上の一文は彼の信念を的確に表しているように思う。特に「本当の」という冒頭の言葉が重く感じられる。どのような分野であれ、打ち込んでいるものが「本当」であれば必ず活路は開けるのだろう。若きころから世界を相手に戦ってきた小沢だからこそ「本物」を知ることができたともいえる。やはり本物を知るためには、ある程度の時の蓄積が必要なのかもしれない。(120615第39回)…続きを読む
 
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