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自分が好きなことを見つけて無我夢中で取り組み、ひとつずつ目標をクリアする。そうやって愉しみながら、自分という人間をぶ厚くしていく……。今がベストで、未来には未知の楽しみがある。これが、多樂の本質である、と『多樂スパイラル』のまえがきで書いたが、その原理原則は今も変わっていない。

日々の生活のなかで、森羅万象に潜む多樂をいかに味わうか。心に映りゆくよしなごとを書き留めておこう。それが読者の方々にとって、なんらかのスパイスになればとの願いもこめて…。

 

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人生を陸上のトラックに喩えると

2016.03.22

Chinomaからの風景 東京はコンクリートジャングルだと言われているが、緑はかなり偏在していて、あるところにはたくさんある。しかも、手入れが行き届いているため、立派な木々がたくさんある。

 自宅のすぐ近くには新宿御苑があり、これはもう植物の宝庫と言っていいし、少し歩けば明治神宮や代々木公園がある。時々、外苑方面を走る時は赤坂迎賓館から四谷、赤坂見附あたりまで足を伸ばす。その途中は、緑だらけだ。
 事務所(Chinoma)の最寄り駅はJR市ヶ谷駅で、降りてから7分程度、外堀通り沿いを歩く。桜が咲き、街路樹のトウカエデに葉っぱがつき始めるのももうすぐだ。
御苑千駄ヶ谷門 つまり、ずっと緑があるところで生活している。時々宇都宮の会社に行くと、むしろ緑が少ないなあと感じる。
 この歳になってくると、生活空間に緑がないと困る。とはいえ、雑然としている緑は嫌だ。
 そんなわけで今の生活環境は理想的だと思っている。欲を言えばきりがないが、共産党本部の屋上の赤旗が見えることだけは「画竜点睛を欠く」だ。

 

 人生を陸上のトラックだと仮定すると、私は第4コーナーの手前あたりを走っていると認識している。
 スタートしてから第1コーナーまでが学生時代。そこから社会人になり呻吟するが、起業と同時に第2コーナーを回り、無我夢中で直線を突っ走った。真ん中あたりで子供が生まれ、加速がつく。
 仕事もこなれ、会社も安定してきた頃に第3コーナーを回る。このあたりから、「私」の領域が減り、「公」の領域が増えてくる。『fooga』の刊行はそのシンボル的なものであり、出版事業を始めたのもそうだ。その後、中田宏氏との関わりから『Japanist』の創刊につながり、田口佳史先生という師に出会うことができたのも、多樂塾を始めて素晴らしい面々と学ぶ場が整ったのもこの時期。第4コーナーはもう目の前である。
 さて、第4コーナーを回ってからゴールまではどういう人生なのだろう。
 私のイメージは、より「個」を発揮する仕事の傾向が強くなり、それがひいては「公」につながるという流れである。もうすぐ57歳になるが、第4コーナーが訪れるのは60歳前後か。
 その後が長い。100歳まで現役で生きるとして、あと40年もある。
 と、こんなことを描いている。
(160322 第624回 写真上は市ヶ谷の外堀通り。下は新宿御苑千駄ヶ谷門付近)

 

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