日本人として覚えておきたい ちからのある言葉【格言集・名言集】
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偉人たちの言葉には、いつの時代にも通用するメッセージがこめられています。

それぞれの時代を懸命に生き、一事をなした彼らの一言だからこそ、今もなお私たちの心を揺さぶり続けるのです。この格言集は、古今東西の格言・名言をご紹介する不定期コラム。

みなさんの“心の栄養”として、時折ご覧いただければ幸いです。

 

Kakugen

ぼくがここにいるとき ほかのどんなものも ぼくにかさなって ここにいることはできない
まど・みちお
 童謡「ぞうさん」でおなじみ、まど・みちおさんの詩「ぼくが ここに」の冒頭である。「ぼく」がここに立っている。 その同じ場所に誰かが重なって立つことはできない。 当たり前のことだ。「ぼく」がそうであるように、「あなた」の立っている場所も、誰かがあなたと重なって立つことはできない。 これが唯一無二であるということ。 当たり前のことほど、忘れがちになる。 だけど、まどさんは忘れなかった。「ぼくが ここにいる」という詩は、人間だけのことを言っているのではない。この地球上に存在するあらゆる生きものにも言えることだと、まどさんは言う。「僕がここにいると、ほかのものは何もここにいることができない。つまり、それほど大事に僕が守られているということです。これは自然の法則。ところが人間は、…続きを読む
 
何が大事かを知ることだ。理屈を超えて見ることだ
ダンテの『神曲』より
 地獄編、煉獄編、天国編の3部で構成されるダンテ・アリギエーリの代表作『神曲』。 ダンテ本人が主人公となり、冥界を旅しながら生命の意味、人間の本質を見出していくという有名な古典文学である。 ダンテの師として案内役に登場させた実在の詩人ウェルギリウスがダンテに言った言葉がこれだ。 知ることは大事。だが、もっと大事なのは見ることだと、ウェルギリウスはいう。 そして、こう続ける。「なぜと思うことはいいが、そのとき下手に理屈を探さぬことだ。人が理詰めで行ける道には限りがある。すべてをあるがままに、景色のように見るがいい。すべては不思議。すべては自然。映る心を知ることだ」 禅の思想に通じるものがある。「柳緑花紅(やなぎはみどりはなはくれない)」 読んで字の如く、緑の柳と紅い花が目の…続きを読む
 
生活と生きる(自己に生きる)とは違う
熊田千佳慕
 以前にも紹介した〝プチ・ファーブル〟こと細密画家の熊田千佳慕氏の言葉。同書『私は虫である』から抜粋した。 98歳の天寿を全うした老翁の言葉はどれも、その長さ故か、天との交信のあらわれであるかのようだ。 生活と生きるの違いを、千佳慕氏はこう言い切る。「生きるということは、ある一つの目的に向かって、一日一日を積み重ねていくことです」 生活が日常を支えていることは言うまでもない。 しかし、目的のない生活は、与えられた命の時間をただやり過ごしているだけにすぎないのではないか。 千佳慕氏の言葉に、目が覚める思いがした。 ともすると、人は日常のあれやこれやに翻弄され、生活するだけで精一杯ということになりかねない。 生活は生きていくうえで大事なことだが、「生活」という文字が示すように…続きを読む
 
夢なき者に理想なし。理想なき者に計画なし。理想なき者に実行なし。実行なき者に成功なし。故に、夢なき者に成功はない
吉田松陰
 幕末、維新に活躍した数多くの志士たちを輩出した松下村塾。師の吉田松陰の言葉である。 何をもって成功というのか。 百人いれば百様である。 夢はなにか? 理想はなにか? それさえはっきりすれば、成功を手にしたも同然。 地位や名誉、富といった小さな夢ではなく、もっと大きな理想を掲げれば、その成功は多くの人の喜びや幸せをも生むだろう。 松陰先生の夢は、きっとそうだったにちがいない。 第二次世界大戦末期に戦没した日本の学徒兵の遺書を集めた遺稿集『きけ わだつみのこえ』の序文で紹介されていた、フランスの詩人ジャン・タルジューの詩が思い出される。〝死んだ人々は、還ってこない以上、 生き残った人々は、何がわかればいい? 死んだ人々には、慨(なげ)く術もない以上、 生き残った人々は、誰の…続きを読む
 
きれいは汚い。汚いはきれい
マクベスの魔女
 シェイクスピアの四代悲劇のひとつ、『マクベス』の冒頭で、3人の魔女が語る不可思議なセリフの中の一節である。 悪があるから善があり、醜があるから美がある。 相反するものは、それで一対をなす。 片方だけでは言葉すら存在しないし、視点が変われば現象は一変する。 ある人が言った。 この言葉は般若心経の「色即是空」に通じると。 「色即是空」とは何か? ものの本にはこう書いてあった。 「色即是空は、すべて実態はないということ」だと。 実態がないとはどういうことか。 谷川俊太郎氏の『わたし』という絵本を思い出した。〝わたしは、男の子から見ると、女の子。 赤ちゃんから見ると、おねえちゃん。 おにいちゃんから見ると、いもうと。 見る人によって、「わたし」は変わる〟 そう。 「わたし」とい…続きを読む
 
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