日本人として覚えておきたい ちからのある言葉【格言集・名言集】
ホーム > 日本人として覚えておきたい ちからのある言葉【格言集・名言集】

偉人たちの言葉には、いつの時代にも通用するメッセージがこめられています。

それぞれの時代を懸命に生き、一事をなした彼らの一言だからこそ、今もなお私たちの心を揺さぶり続けるのです。この格言集は、古今東西の格言・名言をご紹介する不定期コラム。

みなさんの“心の栄養”として、時折ご覧いただければ幸いです。

 

Kakugen

私たちの道徳の基準は、社会の過去の要請によって生まれました。しかし、その社会はつねに同じであるべきでしょうか
岡倉天心
 日本文化の啓蒙書として今なお世界中で読み継がれている『茶の本(THE BOOK OF TEA)』。その中の一文である。 道徳の基準は同じであるべきか? 「宇宙、自然はつねに進化してやまない」とは四書五経のひとつ『易経』の言葉だが、これにあてはめるとすれば、自然の一部である人間が創りあげた道徳もまた、進化してしかるべきだろう。「『現在』はうつろいゆく『無限』であり、つねに相対性をもった範囲の中にあり、相対性であるためには調整が必要。調整とはすなわち技術よってなされ、生きるための技術とは、環境に対する私たちの普段の調整に他ならない」と、天心は言う。 不易流行。人間が人間であるための変化は、ときに必要とされる。(150928第123回)…続きを読む
 
時間によって証明されること、時間によってしか証明されないことが、この世界にはたくさんあります
村上春樹
 伝統、文化、芸術、音楽、文学、思想、哲学……。 生まれては消え、消えては生まれるさまざまなものたち。 確固たる地位を築き、後世に残りつづけるためには、しかるべき時の試練を経なければならない。 本物であることの証明は、ひとときの賞賛などではなく、刻々と刻まれる時間の洗礼を受けることによって明かされるのだ。 目の前で繰り広げられる出来事や、自分が今取り組んでいることが、はたして間違っているのかいないのかなど今すぐわかるはずもなく、わかってしまった時点で、本物からはじき出される。 砂漠の真ん中にオアシスを作ることは、そうかんたんにできることではない。(150925第122回)…続きを読む
 
わたしは人生をバケーションのように過ごしてきました。毎日、一刻一刻を楽しんでね。
ターシャ・デューダー
 ガーデニングと動物とのナチュラルライフを満喫し、現代人には夢のような生活を実現させていたアメリカの絵本作家ターシャ・テューダー。彼女の人生には哲学がつまっている。 彼女は生前、こうも言っていた。「一生は短いんですもの。やりたくないことに時間を費やすなんて、もったいないわ」と。 そして、そのとおりの人生を歩んだ。 自分の意に反してやらざるを得ないことに遭遇したときは、あとに控えている楽しみを考え、早々に終わらせるようにするのだと。 長い長い無の時間の途中に与えられた有の時間がこの世なら、それは束の間の休日。せっかくの休日なのだから、自分なりに楽しめる工夫をしてみてはどうだろう。(150921第121回)…続きを読む
 
蓄積が新しい問いかけを生む
ロバート・キャンベル
 某新聞で、日本文学者のロバート・キャンベル氏が老後や老いについて問われたときの言葉だ。 研究者に定年はない。むしろ、研究者には成熟が大切だという。 しかし、研究者にかぎってのことではないだろう。 何かを続ければ続けるほど疑問は生まれ、更なる境地へ向かうために試行錯誤が繰り返される。 止まった時点で老いは始まる。 成熟した時間の蓄積は老いではない。そこから新たに生まれ変わるのだ。芳醇な香りを醸す、味わい深い逸品へ。「最後まで飲み干し、残滓を数滴残したまま舞台暗転してこれで終わり。これが理想」 なんと惚れ惚れする言葉だろう。(150918第120回)…続きを読む
 
命の力には、外的偶然を、やがて内的必然と観ずる能力が備わっているものだ
小林秀雄
 人生は出会いの連続である。人やモノだけではない。日々起こる出来事もすべて出会いなのだ。 平穏無事に過ぎるときも、思わぬことに遭遇するときも、ひとときとして何ものにも出会わないときはない。 道ばたに咲く花も、季節の香りをはこぶ風も、空も雲も、あたり一面がその時その場所でしか出会えなかったものなのだ。 その偶然は、心が引き寄せているものであり、必然に形として目の前に表れるだけ。 良いことも悪いことも、それが心の成長に必要なものだと判断して、命の力が呼び寄せているのかもしれない。(150915第119回)…続きを読む
 
Recommend Contents
このページのトップへ