日本人として覚えておきたい ちからのある言葉【格言・名言】
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偉人たちの言葉には、いつの時代にも通用する普遍性があります。それぞれの時代を懸命に生き、一事をなした人たちの一言だからこそ、今もなお私たちの心を揺さぶり続けるのです。

“心の栄養”として、活用してください。

Kakugen

芸術とは見えるものを再現するのではなく、見えないものを見えるようにするものである
パウル・クレー
 一見、子供の絵かと思わせる無垢な線画があるかと思えば、パズルのピースをはめ込んだようなモザイク画で色を操り、見る物を不思議な世界へといざなう。スイスの画家、パウル・クレーの作品からは、リズミカルな音楽が流れ、静かな詩が聞こえてくるようだ。なるほど、彼はこの言葉どおりに描き続けていたのかと、合点がいった。 「いちばん大切なものは、目には見えないんだよ」 サン=テグジュペリの『星の王子さま』の中で、キツネはそう言った。 いちばん大切なものは目に見えない。 だから、心で見るんだと。 いきつけのカフェのオーナーが煎れてくれたコーヒーは、特別おいしい。 同じ豆を買って自分で煎れたコーヒーとは、ひと味も、ふた味も違う。 なぜなんだろうと、不思議に思って聞いてみると、お湯の温度やカッ…続きを読む
 
しごとというものはまた、いやというほどこちらの弱点をあばき出すものだ
神谷美恵子
 何度か紹介したことがある、ハンセン病患者のために生涯を捧げた精神科医であり随筆家の神谷美恵子の言葉である。『美人の日本語』の著者、山下景子が集めた言葉集『しあわせの言の葉』の中で見つけた。 何かに一生懸命になればなるほど、己の至らなさや無力さを思い知る。 神谷美恵子が言うように、そのことをいちばん痛感するのは仕事だろう。 知れば知るほど、やればやるほど、未熟な自分自身に腹立たしささえ覚えてくる。 もちろん、手応えや自信につながる何かを手にすることは確かにあるのだけれど・・・。  仕事だけではない。恋愛や親子関係、友人、知人などの人間関係だってそう。 一生懸命に向き合うからこそ、ぶつかり合ったり、一方通行で切ない思いをしたりして、自分の弱さを目の当たりにする。 美点を生か…続きを読む
 
人は自分が幸福であることを知らないから不幸なのである
ドストエフスキー
 ロシアの文豪、フョードル・ドストエフスキーの言葉だ。賭博癖と浪費癖のあったドストエフスキーは、お金が入るとギャンブルで使い果たし、常に借金を抱えていたという。バルザックと並んで借金まみれの大作家としても有名である。代表作『罪と罰』は、借金で首が回らなくなり、落ちるところまで落ちたときに生まれた作品だというのだから面白い。 幸、不幸は心持ち次第。 同じ状況におかれても、幸せと感じる人もいれば、不幸と感じる人もいる。 性格の問題もあるだろう。 けれど、それだけでかたづけてしまうのも、いかがなものか。 空を仰いで胸一杯に深呼吸する心地よさ。 道ばたに咲く可憐な花を見つけたときの喜び。 炊きたてのご飯をほおばる至福のとき。 「おはよう」「おやすみなさい」と言える相手がいることの…続きを読む
 
一世の智勇を推倒し、万古の心胸を開拓す
陳龍川
 南宋の儒学者、陳龍川の言葉だ。水戸藩士の藤田東湖の邸宅で、この言葉を見た西郷隆盛は感銘を受け、座右の銘にしたという。 一世の智勇などは払いのけ、万世の人々の心まで開くことが大事だということらしい。 つまり、今生での評価や刹那的な喜び、自己の損得だけを求めるのではなく、志を立て、社会的役割を全うし、後世の人たちまでをも幸せにできるようなことを成せ、ということなのだろう。 われわれは、多くの先人たちの足跡をたどって今を生きている。 後世の人たちもまた、先人となるわれわれの足跡をたどりながら生きることになるだろう。 だとしたら、今を生きるわれわれは、どう生きればいいのか。 再三、再四、本欄で取り上げる命題である。 なぜ、どうして、生まれたのか。 どこから、何をするために、生ま…続きを読む
 
感覚はあざむかない。判断があざむくのだ
ゲーテ
 ドイツの偉大なる詩人といえばこの人、ゲーテ。正式な名をヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテという。詩人であり作家、科学者や政治家といったさまざまな顔をもつゲーテの、その類い希なる才能が遺した数々の作品は、人類の財産のひとつに数えられる。時代を経てもなお、現代人の心に響いてくることがそれを証明している。 パスカルは、人間は考える葦だと言った。 考えることができるのは、人間だけに許された特権だと。 他の動物にはおよそみられない「考える」ことは、時として「考えすぎる」という過ちを犯す。 過ぎたるは及ばざるがごとし。 間違いの多くは、この「すぎる」ことが原因だと言っていい。 人間は優れた脳を得て知能を発達させた。 聴覚や嗅覚などの動物的な能力と引き替えに。 とはいえ、人間もや…続きを読む
 
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