日々是食日 体と心が喜ぶ食の話
HOME > Chinoma > 日々是食日 体と心が喜ぶ食の話 > オリンピックと米メージャーリーグの熱い夏

ADVERTISING

美し人
禅ねこうーにゃんのちょっとした助言

オリンピックと米メージャーリーグの熱い夏

2021.07.31

 今年の夏はスポーツが熱い!
 と、どこかのキャッチコピーのような興奮が続いている。もちろん、東京オリンピックだ。連日のメダルラッシュは言うに及ばず、それ以上に、選手たちの健闘ぶりに心が揺さぶられっぱなしの毎日。日中はテレビにかぶりついて見ているというわけにはいかないので、仕事中に流れてくる読売新聞オンラインの「緊急速報」メールで感動を味わっている。夕方以降はどの競技を見ようかと悩んでしまうし、翌朝の新聞が楽しみで仕方がない。

 スケートボード女子で13歳の西谷椛選手が金メダルを手にした瞬間、あの笑顔を見て「よくがんばったねえ」と我が子を見るような思いで泣けてしまった。
 

 スポーツと言えば、もうひとつ。心を鷲掴みにされてしまっているのは米メージャーリーグ。エンゼルスの大谷翔平選手だ。こちらも連日の歴史的快挙。まったく範疇になかった野球というスポーツに現在どハマり中。夜にBSで再放送されるその日の試合中継を、オリンピック競技と交互に観戦している。まったく、こんなことはこれまでの人生でありえなかったことだと、我ながらびっくりしている。
 
 というのも、実は大谷選手、その顔が息子にそっくりなのだ(と、勝手に思っている)。日本で注目されはじめた頃だろうか。ほとんどテレビを見ないから彼の存在はまったく知らなかったのだけれど、ときどき新聞のスポーツ欄や広告で彼が姿を見せるようになって、「あれ?」と気になっていた。
 きわめつけは、街中で突然、大谷選手の顔写真とばったりでくわしたとき。
「え?!」と、飛び上がって何度も見返してしまった。以来、大谷選手がどんどん活躍すればするほど街中で出くわすことが多くなり、その度にチラチラと振り返ることになってしまったのだ。
 というか、息子に監視されているような気がして、なんとも落ち着かない。これはわたしだけではなく、娘も同じことを思っていたようで、「似すぎ!!」と、嬉しそうな迷惑そうな、そんな感じだった。

 「ただのおばちゃん」「親バカ」と言われても、ぜんぜん気にしない。大谷くんフィーバーの今日この頃、恐れ多くも世界のスーパースターを我が子のように応援している。
 
 そんなわけで、ほとんどルールも知らなかった野球も、ほんの少しルールがわかっただけで見るのも楽しい。オリンピック選手をはじめ、スポーツ選手たちの一生懸命な姿が今のわたしには自分を奮い立たせるカンフル剤になっている。
 仕事にしろプライベートにしろ、思うようにいくことばかりではなく、天気と同じで、心もくるくる日々移り変わる。揺れ動く心を平らかにするには、それなりの努力も必要だ。自分のためだけではなく、家族や周りの人たちのためにも、そうしたいと思うし、感情の波に任せて相手に嫌な思いをさせたくはない。
 だから、オリンピック選手や大谷選手、スポーツ選手たちが、どんな風に自分をコントロールしているのか、というところが一番気になる。結果を出せた選手も出せなかった選手も、一般人には想像もできないほどのトレーニングを重ね、日々努力をしているはずだ。それでも届かない場所はあって、悔しい思いをしながら自分を責めたり、何かに感情をぶつけたりすることはあると思う。そういうとき、彼らはどうやって立ち上がるのか、どう心をコントロールするのか。スポーツ選手に限らず、それは万人に共通するテーマだと思うのだ。

 

 大した経験もないわたしが言うのもなんだが、自分の経験則でいうと、言い訳をしたり、誰かや何かのせいにして愚痴ったり、他人を責めているときほど、自分はなんにもできていなかったりダラダラ過ごしていたりする。できていないから自分を正当化したり、嫉妬心からか、できている人に対して否定的になって感情も行動も攻撃的になってしまう。
 それは逆に言えば、ほんとうは自分も彼らのようになりたい、一生懸命何かに打ち込んで「やりきったぁ〜」というような満足感を得たい、という思いが隠れているからではないだろうか。少なくとも、わたしはそうだ。命を全うして「悔いのない人生だった。生き切った!」と思いたいのだ。
 

 コロナ禍でのオリンピック開催に世間では賛否両論あり何かと騒がしいが、わたし個人としては、開催してくれてありがとうと感謝を述べたい。日本選手団をはじめ、各国の選手団のこれまでの努力と健闘、それと彼らを支えた指導者の方々、家族の方々、オリンピック関係者すべての人に心からの感謝と盛大な拍手を送りたい。
 少なくとも彼らのがんばっている姿は、次の世代を支える子供たちの心にも何かの跡を残すだろうし、なかには生きる力をもらっている人だってたくさんいると思うのだ。
 
 まだこのあとも競技は続く。パラリンピックも控えている。この暑い中で闘うすべての選手にメダルを捧げてほしいと思うのは、わたしだけだろうか。とにかく選手のみなさん、ファイト!!

(写真はJOCホームページより)

 

神谷真理子(本コラム執筆者)公式サイト「ma」

 

●「美しい日本のことば」連載中

 今回は「雲の峰」を紹介。 夏といえば海、山、そして雲。夏の風景には、必ずと言っていいほど入道雲が登場します。この入道雲が「雲の峰」。続きは……。

ADVERTISING

Topics

記事一覧へ
Recommend Contents
このページのトップへ