多樂スパイス

ADVERTISING

ココロバエ
美し人

日本の夜明け

2010.06.01

 5月30日、六本木ヒルズアリーナで日本創新党のキックオフ大会が開催された。冬の日を思わせるような寒い日だったが、「この国を立ち直らせたい」という熱い情熱をまざまざと感じ、心の中はホッカイロを入れたかのように温かかった。

 ……にしても、茨の道だろう。現在の政党支持率を見てもわかるように、まだまだ風を起こしているとは言い難い。いったい、日本国民はどこを見ているのだ! と歯がゆい思いであるが、物事の始まりとはこういうものだろう。

 あと1ヶ月強、ここで現状認識ができず、このままの政治を続けたら、まちがいなくこの国はパンクする。そういう事態とも知らず、あれをして欲しい、これをして欲しいと欲の皮を突っ張らせている人たちが絶えないというのは、心底嘆かわしいばかりである。

 ところで、日本創新党は他の政党と異なる点がいくつかある。

 ひとつは、地方自治体で改革の実績を残した首長経験者が主体となって作った政党であること、さらに「日本をこういう国にしたい!」という理念をしっかりと共有していること、そして政党ではあっても政党助成金などの恩恵を受けない政党であること、などだ。

 知らない人も多いとは思うが、国会議員が5人以上いないと政党助成金はもらえず、また各メディアで政党扱いされないなど、資金面でも情報発信力の面でも著しく不利な状況だが、あえて日本創新党は世直しのためのスタートをきった。とても合理的な発想ではない。志が抜き身の刀のように、ギラギラと前面に出ている。

 しかし、だからこそいいのである。私もこの時代に『Japanist』という、志だけでやっているような誌を発行しているので、その気持ちは痛いほどわかる。「こうすれば、お金の苦労はしなくてもいいのになあ」ということがあるのはわかっていても、それには手を染めたくない。

 でも、この閉塞した世の中を変えるのは、合理的な発想をしない、バカ者であると確信している。言葉は悪いが、日本創新党の面々は(そして私も)バカ者だ。バカ者はバカ者らしく、真っ直ぐ突き進む以外にない。

 山田、中田両氏とて、政党のさまざまな権利を得るために国会議員を5人集めることなど、できないことではないだろう。そこをあえて、自分たちのスタイルで貫いていることをもっと多くの人たちに理解してほしいと思う。もちろん、今後、大きな力を得るためには、ある程度の策略は必要だと思うが、スタートとしては出来過ぎというくらい、志を貫いている。これが日本国民に伝わらなかったら、正直、日本が破綻するのは仕方がないと思う。

 当日は櫻井よしこ氏らが会場に駆けつけ、熱いエールをおくっていた。櫻井さんは、いつ見ても文句のつけようがない。素晴らし過ぎます。

 読者の皆さん、お願いだから日本創新党の愚直なサムライたちに注目してほしい。

(100601 第171 写真は、六本木ヒルズアリーナで演説する櫻井よしこ氏)

 

 

 

 

 

 

 

 

ADVERTISING

田口佳史講座ライブ配信
田口佳史講座ライブ配信

Profile

髙久多美男

髙久多美男

(撮影:森 日出夫)

●1959年生まれ

●1987年、広告の企画・制作を営む株式会社コンパス・ポイントを設立

●2009年、『Japanist』を編集・発行するジャパニスト株式会社を設立(2019年1月、刊行終了)

●「遊び、学び、仕事は皆同じ」がモットー。すべからく本質を求める

■本は永遠の師匠

19世紀フランス文学から20世紀アメリカ文学、さらには現代日本文学。歴史(特に日本近代史)、あらゆる生活・芸術分野から政治・経済の分野まで、本には強いな愛着を示す

■No Music, No Life

あらゆるクラシック音楽と1950年代以降のジャズ、R&B、60年代以降のロック、ワールドミュージックなど、とにかく雑食

■生涯、美を求めたい

桃山から江戸にかけての日本美術、岡倉天心一派以降の近代絵画を特に好む。ヨーロッパの近代絵画など、こちらも雑食

■敬愛する歴史上の人物

尊敬する人物は大久保利通。ほかに幕末から明治にかけて活躍した男たち。戦国武将では武田信玄、戦後の政治家では岸信介

■思索の遊び

禅、儒学、老荘思想、マキャヴェリズムを組み合わせながら、独自の思想を構築中

■いやなもの

共産主義や日教組などの極端な左翼思想(極端な右翼も嫌い)、地球市民幻想、新興宗教

■その他

日常的に走る他、毎年夏、山に登る。体型はずっと変わらず。便利なことよりも美しさに価値を見いだす

多樂塾

Topics

記事一覧へ
Recommend Contents
このページのトップへ