多樂スパイス

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紺碧の将

創造主の化身

2019.03.19

 高千穂神社の創建は今から約1900年前、垂仁天皇の時代とされているが、実のところ「不明」であるようだ。なんでもわかってしまう時代にあっても「不明」であり続けているところがなんともいえない魅力だ。高千穂郷88社の総社であるのだから、相当に格式の高い社であることはまちがいないが。

 鬱蒼とした巨樹に囲まれている。本殿を見守るかのようにそびえ立つ「秩父杉」や「夫婦杉」など杉の巨樹は植物というより、もはや神の化身としか思えない。見上げ、息を呑み、畏敬の念を抱く。ただ、それだけ。

 私は神社仏閣に訪れるのが好きだが、縁起を担ぐことはまったくといっていいほどしない。それをしたからといって、いいことがあるとも思っていない。そういう意味では、信心深くない。厄年もまったく気にならない人間だ(あれ? 今年がそうだっけ?)。

 しかし、自然界にわれわれの想像を絶する得体の知れない力が働いていることは信じている。それを神と呼んでもいいし、創造主と呼んでもいい。村上和雄さんのようにサムシング・グレートと呼んでもいい。

 清浄な空気に包まれている歴史ある神社には、まちがいなくそういう力が働いているとも思う。実際、そこに身を置くと、心身が浄化されていくのがわかる。それが感じられない人はどうすればいいのか、だって?

 うーむ、わからない。感性が凝り固まってタコかイボのようになってしまったのだろう。皮膚科に行った方がいい。

 巨樹を間近で見ていると、一個の人間の営みなど、じつにはかないものだと思う。ほんと、ちっぽけだなあ、と。

 しかし、宇宙の命からみればはかない一瞬だからこそ、自分が生きた証として、この世に生まれてきた甲斐があると納得できるようなことをなしたいと思うのも事実。

 自分を生んでくれた創造主に恥じない生き方をしたい。

 

 

 

 

 

 

 ※うーにゃん先生、自己啓発セミナーに物申す。

うーにゃん先生流マインドフルネス「日々の生活が人をつくる」

https://qiwacocoro.xsrv.jp/archives/1055

 

「美し人」公式サイトの「美しい日本のことば」をご覧ください。その名のとおり、日本人が忘れてはいけない、文化遺産ともいうべき美しい言葉の数々が紹介されています。

https://www.umashi-bito.or.jp/column/

(190319 第886回 写真は秩父杉。割れるのを防ぐため、バンドで締めている。壮絶!)

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