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紺碧の将

うーにゃん先生のダイニング

2019.02.03

 わが家のうーにゃん先生は、4月でめでたく20歳。佐藤愛子さん流にいえば、「20歳、何がめでたい」となるのだろうが、うーにゃんは老いてますます意気軒昂。毛もツヤツヤしているし、声も張りがあって大きい。ギネスに挑戦して欲しいと密かに思っているくらいだ。

 知人とペット談義をしている時、「うーにゃんにはなるべくいいモノに触れさせている」と言ったら、「たとえば?」と訊かれたので、「たとえば、食事をする時の設い」と答えた。

 右写真がそれ。定番メニューは「少しだけ、だから贅沢」というキャッチコピーがニクイ「モンプチ まぐろのささみ添え」。コピーのとおり、中身は雀の涙ほどしかない。柔らかいものはこれしか食べない。一日5〜6袋召し上がるから、けっこうな金額になる。

 容器は妻がつくった焼き物。正面に立てかけてあるのは、坂田甚内氏の陶板。縄文の波状紋に丸い金箔。「どうだ!」という威光がある。うーにゃんが食事をするたび、後頭部に後光が差しているような絵になる。

 脇に置いてある青いカバ(通称ウィリアム君)はニューヨークのメトロポリタン美術館で買ってきたもの。もちろんレプリカではあるが、うーにゃんはこれがことのほかお気に入りで、ときどき恍惚とした表情で頬をスリスリしている。若い頃は、こいつをボーイフレンドと思っていたようなフシもある。

 とまあ、うーにゃん先生にはまだまだ頑張ってもらわなければならない。せめてもの食卓の設いでした。

(190203 第875回)

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