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紺碧の将

本質・本源を求めて、4年半

2017.07.21

 2013年1月に始まった多樂塾を、ひとまず50講でピリオドを打った。

 もともと2010年くらいから構想があった。しかし、東日本大震災で断念。その後、神楽サロンから「そろそろ始めませんか」と誘いを受け、月1回で1年間くらいの期間を想定して始まった。
 テーマは「本質・本源を求める」。あえて、「求める」としたのは、そうしないと本質を見失いがちな世の中だから。「なるべく効率よく、手っ取り早く結果を得たい」という風潮が蔓延し、最も重要な本質はおざなりにされている。
 例えば、「一生心が折れない◯◯の方法」「部下に信頼される◯◯の方法」「一気に悩みを解決できる◯◯の方法」といった類の本がわんさか溢れている。しかも、出版不況にもかからわず売れている。それだけ、楽して何かを得たい人ばかりなのだろう。しかし、価値のあるものは、そうやすやすと手に入るものではないし、簡単に手に入ったら人生面白くもなんともない。
 だからこそ「多樂塾」は徹底的に本質にこだわった。そのおかげで、本質を大切にしたいと思っている、素晴らしい仲間が集った。
 昨年、会場を『Japanist』の編集拠点Chinomaに移し、3ヶ月前からその下の「カフェ・ケイティー」に移した。
 最後を飾る50講目は、グストとして中田宏氏に来ていただいた。
 密集した空間での座談は、とてもエキサイティングで得るものも大きかったと思う。

 

 これまでの総括の意味も含め、50講のテーマを列記したい。
第1講 そもそも本質とは
第2講 陰陽五行、日本料理とフランス料理、成功者に共通する条件
第3講 立体的・複合的に学ぶ
第4講 論語・老子・マキャヴェリズム、日本美術を模倣した西洋の画家
第5講 石塚左玄の食養より 「食の本質とは」
第6講 破壊と創造、徳川家康と大久保利通の偉業
第7講 天皇は日本の連続性の源、日本人の住居観
第8講 なぜ、太平洋戦争に至ったのか
第9講 永世中立国スイスの安全保障、木を活かす日本人
第10講 お金の本質
第11講 植物の力、宇宙は完全無欠の一円相
第12講 一と無・点から線、三村邦久氏の「愚直経営」論
第13講 潜在意識と顕在意識、私の起業前後
第14講 大局観を養う
第15講 『SHOKUNIN』解剖
第16講 自分の原理・原則を定める、高久の30ヶ条
第17講 好循環をつくる
第18講 ニューロン的学び方
第19講 自分の能力に信を置く、陰陽のバランスのとり方
第20講 心の支えになる言葉
第21講 村上和雄講演より「人間の遺伝子と助け合いのプログラム」
第22講 日本人の教養力
第23講 山岡鉄舟の生き方、渡辺和子─橋本五郎の対談より「真の自由とは」
第24講 清少納言の『枕草子』
第25講 イヴォン・シュイナード(パタゴニア)の経営哲学
第26講 盆栽家・森前誠二氏に学ぶ「日本の真髄」
第27講 株式会社マルコシに見る本質的経営
第28講 自分に合った生活のリズムをつくる
第29講 からくり人形師・半屋弘蔵氏に聞く「日本人の物づくりの原点」
第30講 再び、本質とはなにか
第31講 山田宏氏・近藤隆雄氏に聞く「これからの日本の姿」
第32講 リベラルアーツを学ぶ
第33講 一年の計は正月にあり(新年の抱負)
第34講 組織のアイデンティティを確立する
第35講 アドラー心理学ってなんだ?
第36講 「好きなもの」のなかに本質がある
第37講 執行草舟著『根源へ』解題
第38講 シェル・シルヴァスタイン作『おおきな木』と佐野洋子作『おぼえていろよ おおきな木』解題
第39講 外国人から見た日本の特質
第40講 三村邦久著『豊かな働き方、貧しい働き方』解題
第41講 日本語の特質
第42講 自分に合った健康のつくりかた
第43講 日常を楽しむ工夫
第44講 植物のおそるべき力
第45講 『扉を開けろ』解題、新井幸江氏に聞く「香りの話」
第46講 人生の指針となる金言
第47講 近藤隆雄氏に聞く「世界情勢の見方」
第48講 近藤隆雄氏と語る、人間の内面への旅
第49講 渡部清二氏と語る、お金と日本経済
第50講 中田宏氏と語る、リアリズムの本質

 こうやって概観すると、多岐にわたっている。結局、私自身も有効に学べたわけである。
 10月からは、自由な語らいの場「多樂サロン」を不定期で開催する予定である。
(170721 第738回)

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