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腐ってるメディア

2009.01.28

 前回に続き、中田宏氏の裁判ネタを。

 1月23日、東京地裁での公判を傍聴した。そして、いかに週刊『現代』における一連の捏造記事が悪質か、まざまざと思い知らされた。

 今回の証人は、週刊『現代』に記事ネタを提供した30代の横浜市議。いかにも気が弱そうで、証言している内容が二転三転する。真実を述べると宣誓して証言にのぞんだが、その場しのぎのデタラメな発言ばかりであるのは火を見るより明らか。これで偽証罪にならないのか、と要らぬ心配をしてしまう。

 彼ももともとは悪い人間じゃなかったろうに……。どこで足を踏み外したのだろう。男としてあれ以上カッコ悪い姿はない。都合の悪いことは、「記憶にありません」。あれじゃあ、裁判になりません。さすがの裁判長もあきれ果て、いいかげんな返答に対して叱りつけていたが、だからといってどうにもならない。本当に悪いのは、その軟弱市議ではなく、背後にいる人たちなのだから。

 公判では原告側の弁護士による鋭い尋問により、その若い気の弱そうな市議の背後にいる黒幕が浮かび上がってきた。被害に遭ったという女性の名前はついに明かされなかったが、もともとデッチアゲなので明かせるはずもあるまい。結局、若い市議は黒幕市議たちが女性を無理に説得して中田氏を訴えさせたことを認めてしまった。あのようなところを見ると、あの若い市議も根っからの悪人ではないのだろう。

 つくづく感じたことは、民主主義というものがかくもまだるっこしいということ。こんなわかりきったことを延々続けなければ白黒が出ないというのは、いかに冤罪を防ぐためとはいえ、あまりに非建設的である。

 もうひとつ感じたことは、地方議員選挙も小選挙区にしてほしいということ。なぜ、彼らのような議員が誕生してしまうのかと言えば、中選挙区だから。トップ当選もビリ当選も同じ当選である。だから定数を大幅に削減し、選挙区をもっと細かく分け、小選挙区にしてほしいと思う。

 救いは、威厳のある裁判長。真実を見透かしているのであろう、真摯な眼差しが印象に残っている。

 その他にもいろいろ感じるところはあるが、なにより、こういうことを繰り返していたのでは世のために何かをしようという志のある人の足を引っ張ることになるということ。

 なんとかならないものだろうか、平岡くん。

(090128 第85回 写真は二期倶楽部の暖炉。義憤に燃えさかる高久の心はこんなかも)

 

 

Profile

高久多美男

高久 多美男

(撮影:森 日出夫)

●1959年生まれ

●1987年、広告の企画・制作を営む株式会社コンパス・ポイントを設立

●2009年、『Japanist』を編集・発行するジャパニスト株式会社を設立(2019年1月、刊行終了)

●「遊び、学び、仕事は皆同じ」がモットー。すべからく本質を求める

■本は永遠の師匠

19世紀フランス文学から20世紀アメリカ文学、さらには現代日本文学。歴史(特に日本近代史)、あらゆる生活・芸術分野から政治・経済の分野まで、本には強いな愛着を示す

■No Music, No Life

あらゆるクラシック音楽と1950年代以降のジャズ、R&B、60年代以降のロック、ワールドミュージックなど、とにかく雑食

■生涯、美を求めたい

桃山から江戸にかけての日本美術、岡倉天心一派以降の近代絵画を特に好む。ヨーロッパの近代絵画など、こちらも雑食

■敬愛する歴史上の人物

尊敬する人物は大久保利通。ほかに幕末から明治にかけて活躍した男たち。戦国武将では武田信玄、戦後の政治家では岸信介

■思索の遊び

禅、儒学、老荘思想、マキャヴェリズムを組み合わせながら、独自の思想を構築中

■いやなもの

共産主義や日教組などの極端な左翼思想(極端な右翼も嫌い)、地球市民幻想、新興宗教

■その他

日常的に走る他、毎年夏、山に登る。体型はずっと変わらず。便利なことよりも美しさに価値を見いだす

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