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紺碧の将

オレは未来を抱いて生きている

2017.02.14

 本ブログも今回でめでたく700回。飽きもせず、続けている。

 さて、記念すべき今回は、あの山澤清氏に登場してもらおう。以前も本欄で紹介したが、山形県鶴岡市で〝農業革命〟を行っている張本人。
 『Japanist』次号の対談記事のゲストは山澤さんだ。仕上がった原稿を読むと、あらためてこの人は現代の思想家であり、哲学者であり、革命家だと思う。自分だけ上空から人間様の営みを見ている。なにもかも、み〜んなお見通しなのだ。
 どうしてこのような眼力を養うことができたのだろう? 不思議でならない。おそらく、自然から教えてもらったのだろう。自然という教師の無言の教えをただ「素直に」学んだだけなのかもしれない。

 ここでは詳しく書くまい。以下、山澤清語録を。

「人間、何かを持てば何かを失うってことに気づいた」
「男はパーだからよ、各論は言うけど総論が言えねえわけ」
「オレみたいにモーガニック(より高度なオーガニックの意)ってなると、土壌を50年後まで悪くしないっていう作物の作り方。50年先からあとのことは知ったこっちゃねえ。あとは誰かがやればいいの」
「男はジレンマをかかえて生きてんのよ。でも、オレはわざとそのジレンマを越えたところで生きんの」
「オレは混沌とした生き方をしてる。白黒はっきり区別するんじゃなくて、混ざり合った中で生きねばなんねえ」
「おかしな野菜ばっか食ってっから生殖能力のない男が増えてんだ。男は女ほど考えてないの。男と女ってまるっきり違う生きものなのよ」
「文明の賞味期限ってのは、土壌の劣化にある」
「そのうちきっと、みんなオカマ野郎ばっかりになるさ。オレもオカマみてえなもんだけどもよ(笑)。未来の時限爆弾仕掛けられてんの」
「一歩退いて俯瞰して見ればいいの。絶対的な正しさっていうのは、オレはありえないと思うもん」
「今はみな棒にふさふさつけて人の手で花粉をつけてんべ。あれ、昆虫の代わりやってんだぜ。ばっかみてえだろ」
「オレから言わせれば、黒字になった会社は自慢でもなんでもないの。未来さ金使ってねえから黒字になってんだもん」
「若いうちは金なんて貯めちゃいけねえ。オレは常に未来を抱いて生きてっから」

 かっこいいなあ、このオドゴ。
(170214 第700回 写真は対談中の山澤清氏と中田宏氏)

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