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紺碧の将

街の気風

2017.01.29

%e5%b2%a9%e5%80%89%e4%bd%bf%e7%af%80%e5%9b%a3%e6%a1%88%e5%86%85%e6%9d%bf 鹿児島市加治屋町。

 何度かこのブログでも紹介したことがある。幕末から明治にかけて活躍した偉人たちが生まれた場所として知られている。
 たかだか数百メートル界隈に、大久保利通や西郷隆盛・従道兄弟、大山巌、東郷平八郎、山本権兵衛、黒木為楨など錚々たる人たちが生まれた。いったい、どのような采配によるものなのだろう。不思議でならない。
 加治屋町を囲むようにして流れる甲突川沿いに歴史プロムナードがある。そこを散策しながら偉人の功績を学ぶことができる。
 何度訪れても、特別の空気を感じる。ここで彼らが生まれたのか、という感懐があるからそう感じるのか、あるいはもともとそういう磁場が渦巻く場所なのかはわからないが、私は鹿児島を訪れるたび、引き寄せられるように足を向けてしまう。
%e7%94%b2%e7%aa%81%e5%b7%9d%e3%81%ae%e5%a5%b3 鹿児島は別格として、本来はどの街にも顕彰すべき先人はいるはずだ。そういう人たちのおかげで今があるという考えが少しでもあれば、その街の歴史の事蹟を疎かにするはずはないだろう。最近、いろいろなところを訪れるたび、そういうことに意識を向けるようになった。その街の歴史的事蹟を大切にしているかと景観が美しいかは私にとって、とても重要な物差しである。
 東京には歴史の徴がたくさんある。あらためて学び直したいと思う。
(170129 第696回 写真上は岩倉使節団に関する説明ボードと大久保利通蔵、下は甲突川と彫刻)

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