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田口佳史講座ライブ配信
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山のシューレ

2008.09.06

 何年ぶりかの多忙ゆえ、しばらく間が空いてしまった。

 その多忙の極みのまっただ中、二期倶楽部で行われた第1回「山のシューレ」に参加した。参加といっても、特別なにをするわけでもない。準スタッフのような扱いで宿泊場所まで与えられていたが、3日間にした仕事らしきものは、てんつくマンを那須塩原駅まで迎えに行ったことくらい。あとは気ままにいくつかの講座を受講したり、あたりをブラブラしたり、起伏のある広大な敷地を案内したり、夜の会で歓談や食事を楽しんだり……と、忙中閑あり、実に充実した「山の学校」であった。

 それにしても『fooga』でも書いたが、この試みは素晴らしい。天気があまりにも悪く、またさまざまな要因が重なってけっして多くの人たちで賑わったとは言えないが、まずはこのような試みが始まったということ自体、非常に意義があると思う。

 写真は初日の夜の会(シャンソン歌手=ワサブローと詩人・吉田可南子の朗読)の合間、戸外に設置された流しそうめんを旨そうに楽しむてんつくマン。てんつくマンは当日、カンボジアから関西空港に降り立ち、その足で那須まで来てくれたのだ。本館の一室にチェックインするやいないや、ふんどし3枚を洗濯し、室内に干していた。あの色違いの3枚は、見ようによってはフラッグのようにも思えた。

 ところで、この流しそうめんは、かなり長い距離を流れていたが、製作したのは二期倶楽部内のキッチンガーデンの主・ヒゲさん。ちなみにヒゲさんは山野のさまざまなものを利用して酒や薬や食事を作るほか、にわか大工にもなってしまうのである。食糧危機になった時、最後まで残るのはヒゲさんのような人。そして、最初に滅びてしまうのはこの「学校」にやってきた優雅なご婦人たちではあるまいか。もちろん、私もえらそうなことは言えない。なにしろ、「使えないヤツ」なのだから。

(080906 第65回)

 

 

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Profile

髙久多美男

髙久多美男

(撮影:森 日出夫)

●1959年生まれ

●1987年、広告の企画・制作を営む株式会社コンパス・ポイントを設立

●2009年、『Japanist』を編集・発行するジャパニスト株式会社を設立(2019年1月、刊行終了)

●「遊び、学び、仕事は皆同じ」がモットー。すべからく本質を求める

■本は永遠の師匠

19世紀フランス文学から20世紀アメリカ文学、さらには現代日本文学。歴史(特に日本近代史)、あらゆる生活・芸術分野から政治・経済の分野まで、本には強いな愛着を示す

■No Music, No Life

あらゆるクラシック音楽と1950年代以降のジャズ、R&B、60年代以降のロック、ワールドミュージックなど、とにかく雑食

■生涯、美を求めたい

桃山から江戸にかけての日本美術、岡倉天心一派以降の近代絵画を特に好む。ヨーロッパの近代絵画など、こちらも雑食

■敬愛する歴史上の人物

尊敬する人物は大久保利通。ほかに幕末から明治にかけて活躍した男たち。戦国武将では武田信玄、戦後の政治家では岸信介

■思索の遊び

禅、儒学、老荘思想、マキャヴェリズムを組み合わせながら、独自の思想を構築中

■いやなもの

共産主義や日教組などの極端な左翼思想(極端な右翼も嫌い)、地球市民幻想、新興宗教

■その他

日常的に走る他、毎年夏、山に登る。体型はずっと変わらず。便利なことよりも美しさに価値を見いだす

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