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てんつくマンからのメッセージ

2008.04.20

 このブログ「多樂スパイス」3月9日の記事で、てんつくマンの書のパフォーマンスについて書いた。

 その少し前、私は横浜で開かれた彼の映画上映会&講演会で初めててんつくマンに会った。

 会場のロビーにいたてんつくマンはやはり際だっていた。背が大きいし、アホがどうのこうのと書かれたTシャツを着ているし、髪型は表現不可能だし(字数を費やせばできるのだが、あえてしなくてもいいと思う)、なにより足下を見るとセッタを履いていた。

 ムム、ただ者ではないな、と身構えたのだが、そのうちてんつくマンは子どもたちと夢中になって遊び始める。遊んであげているというより、遊ばれているという雰囲気だったが……。

 子どもが「てんつくのバカー」などと言って彼をからかっていると、「そんなことを言うと、チューしちゃうぞー」と言って子どもたちを追いかけて行く。

 私の「人に関するデータベース」には存在しないタイプの男だった。

 その後、石川町駅近くの居酒屋へ行って、少しばかり会話を交わし、書を書いてもらった。

 それが写真の色紙である。

 てんつくマンはあぐらをかいてドカッと座り、ヘッドフォンで音楽を聴きながらノート型パソコンをいじくりまわし、やがて上半身がぐらぐらと揺れ始め、目はアッチの世界へとさまよい始めている。

 ウォーミングアップが済んだところで、順番に彼の前に座る。小さな紙片に書かれた名前と目の前にいる人物を凝視し、パッとひらめいたインスピレーションに従って、ものの数秒でメッセージを書き上げる。

 それがけっこう的を射ているから不思議だ。たぶん、あの時、てんつくの感性は素っ裸になっているのだろう。

 ちなみに私が書いてもらったメッセージは以下の通りである。

──多美男 一つを信じる それが一万の中の一粒の一つであっても そこを 多美男を信じぬく そこから風穴があく─

 若干削りたくなる文字があるが、たかだか数秒で書き上げた割には凄いと思う。

 つまり、てんつくマンは、私に「やり続けろ」と言っているのだ。

 何を? 好きなことを、だと思う。それが『fooga』でないことを祈るばかりである。

(080420 第46回)

 

 

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Profile

髙久多美男

髙久多美男

(撮影:森 日出夫)

●1959年生まれ

●1987年、広告の企画・制作を営む株式会社コンパス・ポイントを設立

●2009年、『Japanist』を編集・発行するジャパニスト株式会社を設立(2019年1月、刊行終了)

●「遊び、学び、仕事は皆同じ」がモットー。すべからく本質を求める

■本は永遠の師匠

19世紀フランス文学から20世紀アメリカ文学、さらには現代日本文学。歴史(特に日本近代史)、あらゆる生活・芸術分野から政治・経済の分野まで、本には強いな愛着を示す

■No Music, No Life

あらゆるクラシック音楽と1950年代以降のジャズ、R&B、60年代以降のロック、ワールドミュージックなど、とにかく雑食

■生涯、美を求めたい

桃山から江戸にかけての日本美術、岡倉天心一派以降の近代絵画を特に好む。ヨーロッパの近代絵画など、こちらも雑食

■敬愛する歴史上の人物

尊敬する人物は大久保利通。ほかに幕末から明治にかけて活躍した男たち。戦国武将では武田信玄、戦後の政治家では岸信介

■思索の遊び

禅、儒学、老荘思想、マキャヴェリズムを組み合わせながら、独自の思想を構築中

■いやなもの

共産主義や日教組などの極端な左翼思想(極端な右翼も嫌い)、地球市民幻想、新興宗教

■その他

日常的に走る他、毎年夏、山に登る。体型はずっと変わらず。便利なことよりも美しさに価値を見いだす

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