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ランチタイム花見

2008.04.05

 横浜の事務所界隈は、花咲町、桜木町という名が示すように、桜の木がたくさんある。春になるまで気がつかなかったが、桜の季節になり、その地名の意味がわかったのである。

 うららかな小春日和のある日、ランチタイムを利用して花見をしようと思い立った。

 近くのコンビニでおにぎりを買い、音楽通りという路地を横切り、野毛の丘を歩いて上がる。そこには、あったあった、伊勢山皇太神宮という社があり、今や桜が満開である。

 鳥居をくぐり、桜の天舞に圧倒されながら適当な場所を物色する。見上げれば、透き通るような青い空が広がっている。空以外はランドマークタワーだけ。けっこう風流である。

 ベンチに腰掛け、西行になった気分で一首ひねろうと思うが、湧いてくるのは雑念だけ。今夜何食べようかな、酒は飲もうか飲むまいか(ちなみに私は酒が好きだが、γ-GTPが異常に高く、最近酒を控えている)、『fooga』はまた今月も大きな赤字だな、今書きかけの原稿はいつ頃アップするのだろうか早くしないとね、最近海外旅行していない、叔父さんの最期は壮絶だったなあ(先週、近くに住む叔父が全身をガンに蝕まれて逝去した)、どこかに100円玉でも落ちていないかなあ、やっぱり宇都宮より横浜の方が花粉の量が少ないなあと、雑念が次から次へと去来してまったく西行にはほど遠い。

 しかし、桜の効果は絶大である。おにぎりを食べ終えた頃、心の中はクリーニングされたみたいにスッキリしている。

 丘を下り、事務所に戻ったら、ちょうど1時間が経過していた。こういう花見が好きである。

(080405 第43回  写真は伊勢山皇太神宮の桜とランドマークタワー)

 

 

Profile

高久多美男

高久 多美男

(撮影:森 日出夫)

●1959年生まれ

●1987年、広告の企画・制作を営む株式会社コンパス・ポイントを設立

●2009年、『Japanist』を編集・発行するジャパニスト株式会社を設立(2019年1月、刊行終了)

●「遊び、学び、仕事は皆同じ」がモットー。すべからく本質を求める

■本は永遠の師匠

19世紀フランス文学から20世紀アメリカ文学、さらには現代日本文学。歴史(特に日本近代史)、あらゆる生活・芸術分野から政治・経済の分野まで、本には強いな愛着を示す

■No Music, No Life

あらゆるクラシック音楽と1950年代以降のジャズ、R&B、60年代以降のロック、ワールドミュージックなど、とにかく雑食

■生涯、美を求めたい

桃山から江戸にかけての日本美術、岡倉天心一派以降の近代絵画を特に好む。ヨーロッパの近代絵画など、こちらも雑食

■敬愛する歴史上の人物

尊敬する人物は大久保利通。ほかに幕末から明治にかけて活躍した男たち。戦国武将では武田信玄、戦後の政治家では岸信介

■思索の遊び

禅、儒学、老荘思想、マキャヴェリズムを組み合わせながら、独自の思想を構築中

■いやなもの

共産主義や日教組などの極端な左翼思想(極端な右翼も嫌い)、地球市民幻想、新興宗教

■その他

日常的に走る他、毎年夏、山に登る。体型はずっと変わらず。便利なことよりも美しさに価値を見いだす

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