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紺碧の将

真夏の北原さんを熱写する

2007.08.28

 北原照久さんと言えば、ブリキのおもちゃのコレクターとして、あるいはテレビ東京「開運! なんでも鑑定団」のレギュラー鑑定士として全国に知られているが、そのうち「あー、あのフーガの特集で紹介されていた人ですね」などと巷で語られているかもしれない(そんなわけないだろうな)。

 『fooga』10月号の特集で紹介するため、横須賀市佐島にある北原邸で撮影が行われた。カメラマンはもちろん、“ナベちゃん”こと渡辺幸宏氏である。ちなみにナベちゃんはカメラマンになる前はサッカー選手で、かつては日の丸をつけて日本代表選手の一員としてマラドーナと試合をしたこともあるツワモノ。いわゆるサッカー体型がマブシイ人である。

 さて、北原邸である。マスコミでの露出度も高いので、知る人ぞ知る名邸宅だ。文字通り「海を庭とせしむ家」で、500坪の広大な敷地に母屋とゲストハウスがある。海に接してプールまであるのだ。

「ニッポンにもこんな生活があったのか」と地団駄ふんでしまった私めではあるが、元来人を羨むことをしない性格だけに、すぐさま仕事モードに。その日は猛暑の真っ最中で、これをこのまま10月号として使うのはどうかと疑問に思ったものの、やはり北原さんは暑い夏のイメージそのままでいいという結論に至り、暑い夏を感じさせる写真をガンガン撮ってもらった。

 どうです、右上の写真。すごいでしょ? ナベちゃんは軒の上に乗っかっているんですよ。こんなカッコイイ家、他にありません。最高でしょ。それにほら、僕の体、見てください。もうすぐ還暦に見えますか? サーフィンは56歳から始めたけど、キムタクなんてメじゃないですよ。人間味っていうか、味がちがうでしょ。僕はもう毎日が楽しくてたのしくて仕方がない。今がいちばん! ずっとそうだった。今が一番。毎日まいにち今日はどんな楽しいことがあるかワクワクしちゃう。どうです、すごいでしょ?(あ、だんだん北原さんの口調になってしまった)

 実際、北原さんはすごい。なんでこんなに前向きなのか、その本当の理由を知りたい。多樂などとのたまい、ポジティブ志向を自負する私でさえも北原さんと比べたら一瞬にして霞んでしまう。自分の怠けぶりを思い知らされる。

 それにしても北原さんは不思議な人だ。どんなにコレクションや自分のことを自慢しても、まったく嫌みに聞こえない。北原照久の辞書に謙遜という言葉はない、とある人は言ったが、いちいち謙遜しなくても生き方が謙虚だから嫌みに感じないのだ。いいなあ、北原さん。素敵です。

 皆さん、『fooga』10月号で元気の素をお裾分けします。口を開けて待っててください。

(070828 第6回 写真は北原邸にて )

 

 

 

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