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第6話 稲村の火

2019.11.29

 

語り・鈴木由紀

令和元年10月13日、日本列島を襲った台風19号は、 16都県の延べ301河川で氾濫が発生し、浸水した面積は少なくとも2万5000ヘクタール。 去年の「西日本豪雨」を超える記録的な豪雨災害となりました。 わたしの住む栃木市も、多くの家や店舗が床上浸水し、街全体が泥水を被ったかのように一変してしまいました。 地震・台風といった自然災害は、それ自体を防ぐことはできません。 しかし、被害に遭った経験を生かして次にくる災害に備えることや、その恐ろしさを語り継ぐことで危機感を養うことはできるはず… 〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・ 時は江戸時代末期1854年、安政南海地震による大津波が広村(いまの和歌山県広川町)を襲いました。この時、村の浜口梧陵という男性が、稲わらを つみあげた「稲むら」に火をつけ、村人を安全な高台へ導きました。災害後も、梧陵は自分の財産を投じて村人たちのために住まいを建て、堤防をつくり村の復興に力を注ぎます。その堤防は1946年の昭和南海地震の際、村の大部分を津波から守りました。 この実話をもとにしたのが『稲むらの火』です。 災害の恐ろしさ、すばやい判断と行動、助け合うことの大切さを今に伝える物語として、教科書にも取り上げられ、海外の人々にも読まれています。 そんな『稲むらの火』を、一人でも多くの方に知って戴きたいと願い、気持ちを込めて朗読しました。 すでにご存知の方にも、あらたな気持ちで聴いて戴ければ幸いです。

 

鈴木由紀

Profile

鈴木 由紀

鈴木 由紀

会津若松市生まれ。

創業延宝元年の老舗和菓子屋女将を経て、2014年、商社社長に請われ、人事取締役として入社。

5年の歳月をかけ自動車ワイヤーハーネス用テープ「YUKITAPE」を開発(日産・ホンダ車に採用)。

・公益財団法人「独立書人団」準会員
・フーガ、ジャパニストにエッセイを連載
・熊本、奈良、都内、小山、福島等での講演を経験
・著者/「ちいさな祈り」「小さなともしび」

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