日本人として覚えておきたい ちからのある言葉【格言・名言】
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偉人たちの言葉には、いつの時代にも通用する普遍性があります。それぞれの時代を懸命に生き、一事をなした人たちの一言だからこそ、今もなお私たちの心を揺さぶり続けるのです。

“心の栄養”として、活用してください。

Kakugen

知ることは越えることです
松原泰道
 長生きしたければ僧を見倣えとは誰の言だったか。僧侶は往々にして長命であるというのは事実らしい。人生100年時代と言われる近年以前からすでに、僧侶たちの寿命は長かった。寝たきりになることも少なかったに違いない。 この人も例に漏れず、101歳でこの世を去った。龍源寺元住職、松原泰道老師である。生前、和尚は禅のことばをわかりやすく、市井の人たちに説いていた。その理由がこの言葉に集約されている。 禅の真髄は「不立文字、教外別伝」と言われる。 にもかかわらず、禅語は無数に存在する。 なぜか。 禅のこころは執着しないことにあるからだという。 だから不立文字も教外別伝にも執着しない。 なんだか適当すぎるようなしないような…。 まあとにかく、禅は禅であって禅でない。 それくらい器の大き…続きを読む
 
我以外、皆我が師なり
吉川英治
『宮本武蔵』で知られる作家の吉川英治が、その著書の中で記した言葉である。武蔵の言との説もあるそうだが、実際は、吉川氏が好んで使っていたという。この言葉を座右の銘とする人も多いと聞く。 人は一人では生きていけない。 空気があり、大地があり、空や太陽、自然の働きがあってこそ、生きることができている。 食べ物はどこからきたのか。 着ている衣服はだれが作ったのか。 パソコンやスマホは? 靴やバッグは?  見渡せば、身の回りにあるものすべて、自分以外の力が働いていることがわかるはず。 食べ物が身体をつくるように、目にするもの、耳にすることは、言葉や行動の骨格をつくる。 子供たちを見ればわかりやすい。 赤ん坊は身近な親を手本として育ち、やがて周りの大人たちや他人とのかかわり、自然との…続きを読む
 
師造化
葛飾北斎
 これが格言? とお思いの方、あなどるなかれ。知っている人は知っているはず、かの北斎が好んで使ったこの「師造化」という落款と、その名に秘めた熱き誓いを。 葛飾北斎、30代後半から50代前半にかけて名乗っていた名は北斎辰政(ほくさいときまさ)。ころころと名を変えていたことで知られる北斎が、初めて「北斎」とつく名を名乗ったのがこのときである。標した号が「師造化」だった。「北」と「辰」で「北斗七星」を、「師造化」は万物の創造主を表している。 美術の師は自然であると言ったダ・ヴィンチ同様、北斎は自然を師と仰いだのだ。「我、北斗七星に誓う。天地自然を師と仰ぎ、誠心誠意、画業に尽力することを」と、天に誓ったのかもしれない。 森羅万象、無為自然。 本来この世はあるがまま。 映る姿に美醜…続きを読む
 
自分の力の内にあって自由になるものと、自分の力の内になくて自由にならぬものを峻別せよ
エピクテートス
 エピクテトスとも呼ぶらしい。紀元前一、二世紀ごろのローマの哲人である。かのソクラテスにも影響を与えたという。某新聞でこの言葉に出会い、あたためる時間の必要性も感じなかったので取り上げてみた。編集委員の芥川喜好氏のコラムと言えばわかるだろうか。 紀元前からの忠告ということは、人間の本質は今も昔もそう変わらないということか。 芥川氏の見解はこうだ。 自分の力の内にあって自由になるものとは、思考、行動、意欲、拒否など、自分の意志通りにできるもの。 反対に、身体、所有物、評判、社会的地位などは、自分の力の外にあって自由にならない、力の及ばないものであると。 神学者、ラインホールド・ニーバーの言葉を思い出した。「変えられるものを変える勇気を、変えられないものを受け入れる冷静さを、…続きを読む
 
すべてを自らとともに携えよ、われはすべてを自らとともに携えたり
ビアス
 紀元前六世紀プリエーヌに生まれたギリシャ七賢人の一人、ビアスの言葉だ。プリエーヌが敵に包囲されたとき、市民がそれぞれ財宝をもって逃げようとする中、ビアスひとり、何ももたずにこう言い放ったという。ビアスにとって財宝とは、自らの知恵と思想そのものだったのだ。「余計なものはもつべからず」と言ったのはファイドロス。 プラトンの『対話』にソクラテスとともに登場する人物である。 紀元前という大昔、すでにこの世の真理は説かれていたのだろう。 人間本来無一物。 人間はみな、何も持たずに生まれ、何も持たずに死んでゆく。 だがしかし、無一物中無尽蔵。 無一物ではあるけれど、その中には無尽蔵に広がる空がある。 空なるところ、知恵も思想も自由自在。 失うこともなければ、減ることもない。 いくら…続きを読む
 
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