日本人として覚えておきたい ちからのある言葉【格言集・名言集】
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偉人たちの言葉には、いつの時代にも通用するメッセージがこめられています。

それぞれの時代を懸命に生き、一事をなした彼らの一言だからこそ、今もなお私たちの心を揺さぶり続けるのです。この格言集は、古今東西の格言・名言をご紹介する不定期コラム。

みなさんの“心の栄養”として、時折ご覧いただければ幸いです。

 

Kakugen

苦しかったぶん、うれしいですね

稀勢の里

 先日の千秋楽の優勝決定戦。日本中が歓喜に湧いた。ケガを押して試合に挑んだ稀勢の里の逆転勝利。表彰式で君が代を聞きながら涙を流す姿に胸を打たれ、涙が滲んだ者も多かっただろう。

 稀勢の里は優勝が決まったあとも、さらに練習をしたいのだと言った。恐れ入った。最初から優勝は決まっていたのかもしれない。この意気込みと強靱な精神力の前には、だれも太刀打ちできないだろう。

 

 神々しいまでの男泣きの姿。

 その涙の理由。

 優勝インタビューで語ったこの言葉がすべてだと思う。

 苦しかったのだ。

 ほんとうに。

 

 いつ報われるともしれない過酷な練習をやり続ける毎日。

 稀勢の里を優勝へ導いた影の立役者でもある弟弟子の髙安は、あまりの厳しい練習に耐えきれず4度も脱走を図ったというが、その厳しさは察するに余りある。

 

 「力士である以上、土俵に上がれるなら、上がるのが僕ら。それしかない」

 15歳で入門してから、たった1度の休場に今も悔いを残しているという稀勢の里。

 その悔しさが過酷な日々の唯一の支えだったのかもしれない。

 

 苦しみのぶんだけ、うれしさがある。

 苦しい体験は、いつか涙をともなった喜びに変わる。

 それを信じろと、稀勢の里の涙が教えてくれた。

(170329 第297回)

 

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