日本人として覚えておきたい ちからのある言葉【格言・名言】
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人間社会の組織も体の組織を手本にするとよいと思います

村上和雄

 ヒトの遺伝子暗号を解読した分子生物学者の村上和雄氏は、その研究から、人間には計り知れない可能性が秘められていることを発見した。

 以前にも拙欄で取り上げたように、良い言葉がいかに体に良い影響を与えるかということは、もう説明するまでもないだろう。

 

 目、鼻、口、耳、手、足、皮膚、髪、爪、脳、心臓、肺、腎臓や肝臓など、あらゆる器官には、それぞれ自分の役割がある。

 その役割がしっかりと果たされているのが健康な人間。

 そして不思議なことに、障害をもっている人は、必ずといっていいほどそれを補う特別な何かをもっている。

 体がつねにバランスをとろうとしているのだろう。

 手足が仲たがいすることも、脳や心臓だけが「オレはすごい!」といっていばることもない。

 

 村上氏いわく、これは遺伝子のしわざなのだとか。

 人間は約60兆という膨大な数の細胞から成り立っており、その細胞ひとつひとつに約30億もの情報が入っていて、これは本にすると、1ページ1000字で1000ページある大百科事典の3200冊分に匹敵するらしい。

 気が遠くなるような数の情報である。

 この情報のなかにある司令塔が「働け(ON)」「眠れ(OFF)」という指示をだして、各器官は働いているのだそうだ。

 

 いったいだれが、こんな精巧な生命の設計図をつくりだしたのか。

 人間ではないことはたしかである。

 

 生命を生み出した大いなる存在、サムシング・グレートは、すでにわれわれの体内に生き方の暗号を記していた。

 眠っている遺伝子を揺り起こせば、自分の役割が見えてくるのではないだろうか。

(160723 第218回)

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紺碧の将

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