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紺碧の将
Interview Blog Vol.02

教育って素敵なこと、夢がありますよね

NPO法人菜の花街道 代表荒井俊典さん

2017.05.01

荒井俊典

銀行員から経営者へ

現在、荒井さんはNPO法人 菜の花街道、荒井退造顕彰事業実行委員会でともに代表をつとめ精力的に活動をなさっておられます。これまでの歩みはどのようなものだったのでしょうか。

 銀行に約6年間勤めましたが、これからは情報化の時代になるだろうと思い、コンピューター関係の会社を仲間と立ち上げました。当時、コンピューターは高価で、内容も中小企業向けのものがありませんでした。ですから中小企業向けのソフトを作りたかったのです。

銀行員から会社の経営者へ転身したわけですね。経営者として苦労をしたことはありましたか。

 人材に関して常に悩まされていましたね。なかなか従業員が定着してくれない。あと、コンピューターの技術の進歩についていくのが大変でした。ソフトもどんどん専門化されていき、コンピューターがコンピューターをつくる時代になってきましたからね。

教育の素晴らしさを感じた

菜の花街道はどういった経緯で設立したのですか。

 宇都宮中国友好協会の事務局長をしていたこともあり、中国との交流を深めようと思って設立したのが始まりでした。もうひとつ、「青少年の健全な育成」という目的もあり、「菜の花文化フォーラム」の開催を中心に活動しています。

「青少年の健全な育成」というテーマを目的としたのはなぜですか。

 人材の問題に悩まされていたとお話しましたよね。だから自分たちで人材教育をしようと思い、専門学校をつくったのです。幸いにも多くの生徒が入学してくれて、育っていく姿を見ることができました。その時にはじめて人が成長するのをお手伝いする喜び、教育の素晴らしさを感じたのです。教えることの醍醐味を知ることができました。

 それがきっかけで菜の花街道でも「教育」をテーマに据えて活動をしようということになりました。そして「荒井退造の生き方」という良い教育のテーマに出会うことができたのです。

職に殉じ、信念を全うした生き方に学ぶ

荒井退造は栃木の偉人でありながら、栃木県民にはあまり知られていませんでした。今では荒井退造の出身地である宇都宮を中心に顕彰する機運が高まっています。「荒井退造の生き方」というテーマに出会ったのは何がきっかけだったのですか。

 『沖縄に島守』という本を読んだ友人が、私に「荒井退造と出身地も名字も同じだが親戚か?」と聞いてきたのです。父から地元出身の素晴らしい偉人がいるという話は昔から聞いていましたが、あまりにも熱心にその友人が聞いてくるので、改めて調べ直したのです。素晴らしい生き方をされた人だと強く感じました。菜の花街道のテーマにふさわしいと思い、フォーラムを開催したところ、たくさんの学校関係の方たちから称賛をいただき、そこから大きな流れになって1つのプロジェクトとして「荒井退造顕彰事業実行委員会」が生まれました。

このテーマに、とても楽しんで取り組んでいるように感じられます。

 今の若い人たちに荒井退造の生き方を知ってもらうことが目的なのですが、多くの人が良いテーマだと共感してくれています。人がどんどん集まって大きな輪になり、反響も大きくなりますから、楽しいですよ。

 経営していた会社をきっかけに専門学校をつくり、教育の素晴らしさを知った。だから菜の花街道に教育というテーマを取り入れることができた。それが荒井退造顕彰事業実行委員会へとつながった。過去を思い出して反省することは多いですが、そのいくつもの経験が大きな道になって歩んでいけることはとても幸せなことだと思っています。

INFORMATION

兵庫・栃木・沖縄トライアングルパネル討論会を開催します。

 

テーマ「退造の生きざまから、何を学ぶべきか」

日時:平成29年7月30日(日)13:00〜17:00

場所:宇都宮市立南図書館 大ホール

 

「沖縄の島守」の著者、田村洋三先生の基調講演や、パネルディスカッション、ドキュメンタリードラマ「生きろ〜戦場に残した伝言〜」上映会などが企画されています。ぜひ足をお運びください。

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