日本人として覚えておきたい ちからのある言葉【格言・名言】
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偉人たちの言葉には、いつの時代にも通用する普遍性があります。それぞれの時代を懸命に生き、一事をなした人たちの一言だからこそ、今もなお私たちの心を揺さぶり続けるのです。

“心の栄養”として、活用してください。

Kakugen

人は、変えられるのは未来だけだと思い込んでいる。だけど、実際は、未来は常に過去を変えているんです。変えられるとも言えるし、変わってしまうとも言える
『マチネの終わりに』より
 以前にも紹介したことがある、平野啓一郎の『マチネの終わりに』から抜粋した。ストーリーの序盤でこの言葉とばったり出会ったとき、この本はきっと何度も読み返すだろうと思った。今年の春にはじめて読んで、夏の終わりに再読。次に読むときはまた違った感動があるかもしれない。 過去は変えられない。 変えられるのは未来だけ。 多くの人はそう思っているだろう。 事実、起こった出来事は変えられないのだから。 しかし、事実は事実であっても、その事実に対する意味づけが変われば思い出は変わる。 辛い過去を背負った人が後に幸せを手にしたとき、過去は重要な飛躍のタネになっていることに気づく。 そのとき、自分の中の過去は変わる。 そして、もうひとつの過去の変化。 記憶にあるものの上に新しい出来事が加わっ…続きを読む
 
自分の生命を賭けて惜しくないほどの対象があった場合、それが生きる目的になるのではないでしょうか
『銀嶺の人』より
 山に魅せられ、岩壁登攀にのめり込んでゆく二人の女性が、世界で初の女性隊によるマッターホルン北壁登攀に挑もうとする、新田次郎の小説『銀嶺の人』から抜粋した。主人公の一人、若林美佐子がもう一人の主人公、駒井淑子にはじめて自分自身のことを語るシーンでの一節である。 このセリフに行き当たったとき、「ああ、そういうことだったのか」と、目の前が開けたような気がした。 「生きがい」と「やりがい」は違うのだと。 人から喜んでもらえることは「やりがい」にはなっても、それが必ずしも「生きがい」になるかと言ったらそうではなく、命にかえても惜しくないものが「生きがい」になり、それが生命維持装置になるのだな、と深く感銘した。 いろんな健康法をためすより、生きがいを見つけたほうが心身ともに健康では…続きを読む
 
罰の及ぶ所は、すなわち怒りに因りて刑をみだりにする無きを思ふ
『貞観政要』より
 中国・唐王朝の二代皇帝である太宗、李世民の言行録『貞観政要』から抜粋した。その中の、君子が心に留めておくべき十の思いと積むべき九つの徳、「十思九徳」の「十思」の最後がこの言葉である。罰を与えたり叱るときは怒りに任せてはいけないと言っているのだ。 北条政子の愛読書として知られる本書は現代のビジネスリーダーにも愛読者が多く、近年はリーダーだけに限らず、教養本としても脚光を集めているという。 人は感情の生き物がゆえ、ときに取り返しのつかないことをしてしまうことがある。 このやっかいな感情。 使い方さえ間違えなければ問題ないのだが、いかんせん取り扱いがむずかしい。 かのブッダも、賢者の要諦のひとつに〝動じない心〟をあげている。「一つの岩の塊が風に揺るがないように、賢者は非難と賞…続きを読む
 
幸福とは、報酬など全然求めていなかった者のところに突然やってくる報酬である
アラン
 カール・ヒルティやバートランド・ラッセルの『幸福論』と並んで「世界三大幸福論」の一つと称されるのが、アランの『幸福論』。これはその中の第87「克服」の章より抜粋した。この手の本にありがちな論文的内容ではなく、全編がプロポと言われるエッセイ風で綴られているため読み物としてもおもしろい。 アランはなぜ幸福を克服の中に見たのか。 わかりやすく言えば、こうだ。「学問は遠くから眺めていてもおもしろくない。学問の世界に入り込むことが必要だ」 そう、何ごともやってみなければ、おもしろさはわからない。 さらに、本当のおもしろさを体験したいのであれば、ある一定期間はつづける必要がある。 そのときに必要なのが克服。 勉強にしろ習い事にしろ、本を読むことだって、慣れないうちはむずかしい。 だ…続きを読む
 
虚にして虚にあらず、実にして実にあらず、この間に慰みがあったものなり
『虚実皮膜論』より
『曽根崎心中』や『冥土の飛脚』、『世話浄瑠璃』で知られる、江戸中期の歌舞伎狂言・浄瑠璃の作者、近松門左衛門の『虚実皮膜論』より抜粋。「皮膜」を「ひにく」と読ませているのがおもしろい。正確には、弟子の穂積以貫の聞き書きの書だというが、これぞまさに虚と実の秀作である。 美しく咲く花を見て「ああ、きれいだな」と思うのは人間。 花はそんなこと知ったこっちゃない。 生きるために、香りをばらまき、とりどりの色で虫たちを誘う。 植物たちの生存競争たるや、それはそれは義理も人情もあったもんじゃない。 生き残りや子孫繁栄をかけて、あの手この手でだまし合う。 というのが事実だとわかっていても、やっぱり人間は「きれいだな」「かわいいな」「健気だな」といって心慰められるのだ。 ある人が、こんなこ…続きを読む
 
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