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紺碧の将

世界一美しい紅葉

2010.11.03

 どうして日本の紅葉はこんなに美しいのだろう。

 それは色とりどりの木が混生しているからだ。先月、なぜ、日本の自然は世界の中で特異なのかNHKの番組でやっていたが、それはじつに驚嘆する内容だった。ヒマラヤ山脈があることによって偏西風がインド洋へ迂回し、南シナ海を経由しながら湿気を含み、日本列島にやってきて雨を降らせる。ヒマラヤ山脈がなければ、日本が位置する緯度ではこんなに雨量はないとのことだった。たしかに世界の砂漠の大半は、日本が位置する緯度にある。

 なぜ、木の種類が多いのかも説明されていた。詳しいことは省くが、この植物の多様性は多くの恩恵をもたらしてくれる。森が美しいと言われているカナダでは、同じ地域に多様な木が生えていることは少ないが、日本の場合はどこへ行っても多種多様だ。だからこそ、紅葉が美しい。赤、朱、オレンジ、黄色……、そしてその中間の色が織りなす色彩のハーモニー。これを当たり前のように味わえるわれわれ日本人はなんと幸せなのだろう。はっきり言って、愚痴を言っている場合ではない。以前、森首相(当時)が、「日本は神の国」と言ってバッシングされたが、まさに選ばれし民族である。これほどの自然を享受するには、なんらかの資格がいるはずだ。

 

 ところで、私は知る人ぞ知る「天気男」で、雨に降られたくない時はほとんど降られない。今年の夏、南アルプスに登った時もそうだった。山小屋に着いた夜は大雨、登山する日は快晴、山小屋から帰ってくる日の午後は雷雨。鬼怒沼に登ったときもそう。前日、宿に着いた時から大雨、翌日山に登る時は曇り。先日の台風14号の時も外出の予定があったので降らないでほしいと願っていたが、まさか関東地方に台風直撃の日だったので今回ばかりは無理かも、と思っていたらだんだん台風のペースが早くなり、その後、進路を変えて去っていってしまった。それ以外にも、天気予報がはずれ、雨に降られなかったことは数え切れない。降らないでほしいと願えば降られず、降ってもいいよと思っている時は降る。

 自分が東京にいる時は首都直下型地震はないと広言しているが、根拠はなにもない。ただ、何者かに守られていると感じるのである。

 安達太良山を少し登り、紅葉を見た時も天気予報は雨だったが、ちゃんと晴れてくれた。ありがたや、ありがたや。

(101103 第204回 写真は安達太良山の紅葉)

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