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紺碧の将

ウォーキングの効用

2010.03.14

 最近、心身ともに絶好調である。

 なぜ、そうなのか、思い当たるフシがある。最近、ウォーキングを始めたのと、お風呂で西行の歌を朗読していることだ。心身が日毎に浄化されていると感じるのは錯覚ではないような気がする。

 もちろん、それ以外にも理由はあるだろう。

 嫌な人には会わないし、嫌な仕事もしない。よほど前からアポが決まっている日以外は、その日何をするか自由だ。そもそも、日常の中で、嫌だな〜と思うことがない。強いてあげれば、テレビのニュースや新聞を読んでいるときだ。そういう時、私は憤りではち切れそうになる。

 そういう人間が絶好調でないはずがないのだが、以前にも増して調子いいのである。おそらく、日々をつぶさに見れば、嫌なことがないはずはないのだが、ついに細かいことはまったく気にならなくなってしまった。これは独自の境地かな、と密かに海(我が家の天才ネコ)と話し合っている始末である。

 特に夕暮れ時のウォーキングが好きだ。コースはもちろん、いつものジョギングコースである総合運動公園。1時間くらい、早歩きする。耳にはi pod、手にはゴミ用のビニール袋(毎回ではないが)。

 好きな音楽を聴きながら、スタコラサッサと歩き、ゴミがあれば拾う。健康維持、音楽鑑賞、そして環境美化の3点セットである。

 なんて快適なのか! と毎回思う。どんな天気でも、どんな音楽でも感動する。マーラーでもバルトークでもバッハでもボブ・マーリィでもストーンズでもロッド・スチュワートでもマイルスでも……。徐々に暮れなずむ空を見ながら足早に歩いていると、音楽はまさに自然界に存在するものだと再認識する。さらに目を風景に転ずると、すべての光景が生き生きと見えてくる。まるで人間が活動を抑える時間になるのを見計らっていたかのように、木々も空も動物たちも、そして無機物ものびのびとしてくるのだ。遊園地のジェットコースターは龍に見えてくるし、水泳の飛び込み台はガンダムのように見えてくる。まだ花も葉もつけていない桜の木など、モンスターそのものだ。

 1時間も歩けば、体の内側から心地よい熱がジンワリとうち寄せてくる。

 走っていた時には気づかなかったことがたくさんある。植物のちょっとした変化だったり、宇宙における自分の立場だったり。そんなこんなを感じていると、自ずとさまざまなアイデアが湧いてくる。

 まさに一石4鳥だ。

(100314 第155 写真は夕暮れ時のジェットコースター。もう少し暗くなると、龍に見えてくる)

 

 

 

 

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