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紺碧の将

足にイボができた男

2018.05.21

 3週間くらい前、左脚親指の外側に異変を感じた。よく見ると、ぽつんと小さな突起があった。なんじゃこれ? と思って爪で潰そうとしたのがいけなかったのかもしれない。

 それから痛みが増してきた。固まりができて、徐々に広がっている。家人に聞くと、ウオノメではないかと。生まれてからウオノメができたことは一度もない。ウオノメを取る絆創膏のようなものがあるからそれを貼ればすぐに取れると言われ、そうしてみたが、ふやけるだけでいっこうにとれない。そのうち、痛みが増してきた。走る時、無意識にその部分をかばうのか、左脚の他の部分が痛んできた。観念して近くのクリニックへ行った。

 ウオノメではなく、イボだということがわかった(ウオノメとイボは違う)。イボができたのも生まれて初めてだ。そもそもウオノメは凹んだところにはできないとのこと。小さな傷口からウイルスが入り、中で増殖しているらしい。治療法は、液体窒素という超低温度の液体で焼き切るのだという。ただし、1週間以上の間をあけて5、6回の治療が必要だという(写真は、1回焼いた後)。

 大元の原因はわかっている。いい気になってダッシュを続けたからだ。数字というのは麻薬のようなもので、少しでも縮めたいという欲望に駆られる。誰が見ているわけでもないのに、更新したくなるのだ。これは、成長につながることもあるが、自滅することもある。私が行っていた250メートルダッシュは、明らかに後者だ。体が身をもって「そろそろいいかげんにしてくださいよ〜」と訴えてきたのだ。

 素直な私は、体の声を聞き、ダッシュはやめることにした。

 見苦しいものを見せてしまったお詫びに、現在の新宿御苑のバラ園の写真を掲載する。すべてが輝く季節である。

 

 

※悩めるニンゲンたちに、名ネコ・うーにゃん先生が禅の手ほどきをする「うーにゃん先生流マインドフルネス」、連載中。今回は「いい欲と悪い欲」。

https://qiwacocoro.xsrv.jp/archives/category/%E9%80%A3%E8%BC%89/zengo

(180521 第813回)

 

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