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自分が好きなことを見つけて無我夢中で取り組み、ひとつずつ目標をクリアする。そうやって愉しみながら、自分という人間をぶ厚くしていく……。今がベストで、未来には未知の楽しみがある。これが、多樂の本質である、と『多樂スパイラル』のまえがきで書いたが、その原理原則は今も変わっていない。

日々の生活のなかで、森羅万象に潜む多樂をいかに味わうか。心に映りゆくよしなごとを書き留めておこう。それが読者の方々にとって、なんらかのスパイスになればとの願いもこめて…。

 

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立山のてっぺんのスーパーエネルギー

2009.08.14

 恒例、今年も北アルプスへ登った。

 今回は富山県の立山連峰。その中の最も高い山は3000メートル級だが、わかる人にはわかる、いわゆる上げ底の3000メートル級である。トロリーバスで黒部第4ダムへ行き、そこからケーブルカー、ロープウェー、トロリーバスと乗り継ぎ、宿がある室堂に着いた時はすでに約2300メートル。頂上までの高度差はわずか700メートル。槍ヶ岳の時の難行を思えば、まるで赤子の手をひねるような感じである。

 当日は天気が危ぶまれていた。なにしろずっと悪天候の日が続き、登山当日も天気予報では雨。くわえて濃い霧が発生していた。

 しかし、山におわす「タラクノカミ」が特別のご配慮をしてくださったようで、なんと! 雨に降られず7時間の行程を完遂することができたのである。あの日の天気を思えば、奇跡といっていい。空は分厚いガスで覆われていたが、しばしば晴れ間さえ覗かせてくれる出血大サービス。やはり常日頃、よい行いはしておくべきである。

 ところで、今回の登山で感動したのは、雄山のてっぺん(3003メートル)に立山神社があり、なにやら修験者のような神主さんがいたことである。うかつに言葉をかけようものなら、一喝されそうな気迫に満ちていた。さらに、過去多くの登山者が賽銭がわりに持ち込んだ石を敷き詰めた場所に座って祈祷をしてもらった。みるみる心身にスーパーエネルギーが注入されていくのがわかった。これで30万馬力、当分闘えそうだ。

(090814 第110回 写真は別山など立山連峰)

 

 

 

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