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自分が好きなことを見つけて無我夢中で取り組み、ひとつずつ目標をクリアする。そうやって愉しみながら、自分という人間をぶ厚くしていく……。今がベストで、未来には未知の楽しみがある。これが、多樂の本質である、と『多樂スパイラル』のまえがきで書いたが、その原理原則は今も変わっていない。

日々の生活のなかで、森羅万象に潜む多樂をいかに味わうか。心に映りゆくよしなごとを書き留めておこう。それが読者の方々にとって、なんらかのスパイスになればとの願いもこめて…。

 

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医師の信頼度は下がりっぱなし?

2018.02.06

 ちょうど1年前のことだ。原因不明の強烈な痒みに襲われたのは。

 はじめは、耳たぶが痒くなった。やがて、腕や脚が痒くなった。それまでに味わったことのない、すさまじい痒みだった。特に、睡眠中に痒くなる。体が熱をもつからだろう。ベッドに入ってから、3時間くらいボリボリと掻きむしり、シーツに血がついた。車を運転している時も痒くて、いつも片手運転だった。原稿を書いている時も、片手は体のどこかを掻いていた。

 はじめは、極度に乾燥した空間に身をおいたからではないかと思った。温泉があるところに4泊したのだ。

 不本意ながら、薬局で塗り薬を買い、塗ってみたが、一向に効き目はない。

 さらに不本意ながら、近くの皮膚科に行った。

 症状を告げると、あっさり「花粉症ですね。塗り薬と飲み薬を出しますからね」と言う。花粉症でないのはわかっていたが、あまりにも自信ありげに言われたため、気の弱い私は抗弁できず、すごすごと引き返した。

 それでもまったく改善しない。

 その数日後、こんどは他の皮膚科を訪ねた。女医さんのところだ。

 私は「アレルギーの血液検査をしてほしい」と頼んだが、女医は、「この時季ですから、花粉症ですね」とにべもない。薬の説明を念入りにされ、辞去した。

 まったく改善しないまま、1ヶ月半以上過ぎた。私はある人の話を思い出し、藁をもすがる思いで江ノ島へ行った。そのクリニックでは、採取した血液を培養してその人に合った乳酸菌を見つけ、それを飲むことで免疫力を上げる治療をするという。顔がお月さんのように腫れてしまったほど重症のアトピー患者が、そこで治ったと聞いていたのだ。

 問診の時、訊かれた。

「なにか、体に塗っているものはありますか」

 私は、とくだんありませんが、自然素材のボディクリームを塗っていますと答えた。

 くだんの医師は、「それが怪しいですね」と言った。

 じつは、そのクリームとは、『Japanist』の対談で縁があった人から購入していたものだ。もしや、と思い、その日から使用を止めた。

 すると、どうだろう。みるみる痒みがなくなったのだ。なんのことはない。体にいいと思って使っていたものが災いしていたのだ。ことほどさように、自然素材だからといって自分の体に合うとは限らない。むしろ自然素材のものは刺激が強く、その人に「合う」「合わない」がはっきりしているという。いったいあの3ヶ月弱はなんだったのだろう。自分のバカさかげんにあきれた一幕だった。

 と同時に、医者はよくよくきちんと調べて選ばなければ、という思いを強くした。2つのクリニックとも、患部を見ようとさえしなかった。なにを言っても、「この時季ですから花粉症ですね」の一点張り。それで「先生」と呼ばれているのだからあきれてしまう。

 

 昨年、読売新聞の投書欄に次のような文が掲載された。タイトルは「顔見ない医者 孫がまね」。投書の主は60歳の女性である。

――4歳の孫がわが家に遊びに来て、「お医者さんごっこをするから、パソコン、貸して!」と言う。

 お医者さんになりきった孫はパソコンの画面を見て、キーをガチャガチャたたき、時々、考える格好はするが、画面から目は離さず、「お薬、出しますね」と一言。最後に「お大事に」と言い、結局、私の方は一度も見なかった。

 孫が病気の時にリアルに経験した様子なのだろう。昔のお医者さんごっこと言えば、聴診器を当てたり、「お口を大きく開けてください」と言ったりしたものだが。具合が悪いながらも、しっかり観察している孫に脱帽しつつ、せめて小さい子供には向き合って診てほしいものだと思う。

 

 すべての医師がそうだとは言わないが、多くはこんなものだろう。

 小泉武夫氏は著書『食の堕落と日本人』(東洋経済新報社)で、「医学部では、命の根源であるはずの食べ物を学ぶ学問がない」と嘆いた。

 私が信頼する石原結實氏は、「人間ドックには、もっとも重要な判断材料となる体温の項目がない」と指摘した。

 いずれも、人間の体を心身両面・全体でとらえるということをせず、まして体を作っている食にも着目していないという証左であろう。現在の医療が根本からまったくはずれてしまった理由はいくつかあると思うが、医師の育て方を根本から変える必要があるのではないか。でないと、病人はますます増えるばかりだ。もちろん、そのツケは、物心両面で国民一人ひとりにのしかかってくる。

 

※悩めるニンゲンたちに、名ネコ・うーにゃん先生が禅の手ほどきをする「うーにゃん先生流マインドフルネス」、連載中。

https://qiwacocoro.xsrv.jp/archives/category/%E9%80%A3%E8%BC%89/zengo

(180206 第787回 写真上は雪から首を出すラクウショウの気根。気根とは空気を吸う根っこ。本文とはあまり関係がない)

 

 

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