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紺碧の将

まともな街路樹

2017.12.15

 今年の晩秋は気持ちよく過ごすことができている。

 街路樹の枝が剪定されていないのだ。昨年の本欄でも書いたが、毎年秋になると、まだ葉が青々としているのに枝を剪定する。一夜にして丸坊主になった街路樹を見て、怒りがこみあげてくると同時に、街路樹たちに懺悔したくなった。

「人間の都合でこんなコンクリートの地面に植えられ、あげく葉が落ちる前に枝を切られてしまうなんて、あまりにむごいのお。ごめんなさい」

 昨年、事務所(Chinoma)の前を走る外堀通りの枝が切られた直後、私は新宿区役所に電話をし、なぜこの時期に切るのかと問うた。

 答えはほぼわかっていたが、案の定だった。「落ち葉対策」だというのだ。

 いったい、人間はどこまで傲慢になれば気が済むのだろう。落ち葉をゴミと混同している。しかも、税金を使って葉が落ちる前になんとかしろとクレームをつける人が後を絶たないのだ。

 私は電話に出た職員に言った。野蛮人の所業だ、と。役人として恥ずかしくないのか、と。

 それが効いたとは思わないが、今年は写真の通りの風情だ。もし、小池知事の意向であるならば、政治家としてまっとうだと評価したい。

 以前も書いたが、落ち葉を汚いと思う人の心が汚いのだ。それでも汚いと思うならば、近所の落ち葉くらい、自分で掃除すればいい。

 

※悩めるニンゲンたちに、名ネコ・うーにゃん先生が禅の手ほどきをする「うーにゃん先生流マインドフルネス」、連載中。

https://qiwacocoro.xsrv.jp/archives/category/%E9%80%A3%E8%BC%89/zengo

(171215 第774回 写真はChinomaから見た外堀通り)

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