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紺碧の将

NHKさん、国民の「知る権利」ってなに?

2017.12.11

 最高裁は今月6日、テレビを持つ人にNHKとの受信契約を強制した放送法を合憲とする判断を示した。

 詭弁が通った。NHKの主張には無理があり過ぎる。

 そもそも「受信料の仕組みは、国民の知る権利を充足する」という根拠がおかしい。ということは、NHKがなければ、国民の知る権利は充足されないということか。現実と異なる詭弁としか言いようがない。

「健全な民主主義に寄与する」とあるが、憲法が保証する「契約の自由」との整合性はどう説明するのだろう。

 NHKでしか放送されない情報はほんとうにあるのだろうか。「民法は利益至上主義だから、正しい情報を提供しない」という前提で。

 しかし、国民から強制的に視聴料を徴収するNHKが公正・公平な番組を作っているかといえば、はなはだ疑わしい。籾井氏が就任してから少し改善されたものの、左翼言論人を重用する偏向報道は相変わらずだ。

 私が大いに疑問を持ったのは、尖閣諸島沖で起きた中国漁船の衝突事件だ。事件後、ネットで映像が流れたように、あの事件は中国漁船が一方的に海上保安庁の監視船に体当たりしたものである。

 その後、中国ではデモが頻発した。それらをNHKはていねいに報道した。80人クラスの小さなデモまで報道した。あたかも、中国の言い分が正しいと言うかのように。

 一方、中国に抗議する国内のデモは完全に無視した。私も含め、約4000人が参加した、渋谷での大規模なデモでさえ黙殺するありさまだった。

 さっそく私は受信料の口座引き落としをストップし、NHKに報道の根拠を示してほしいと手紙を送った。しかし、返ってきたのは、「〜これからも公正な報道で〜」という、誰にでも送っているであろう、紋切型の挨拶文のみだった。

 それからしばらく受信料を払わなかった。その間、一度だけNHKの者を名乗る人から電話があったが、私の質問に対してはまったく答えられないありさまだった。

 それでも受信料を払うことにしたのは、いくつかの番組を見ていることと、集金人が可哀想だと思ったからだ。

 

「テレビを取り付けたらNHKに受信料を払う」という仕組みは、もう限界だろう。それに替わる仕組み作りが必要だ。NHKを見たい人だけが、有料で見られるようにするのが最も正しいのではないか。仮にNHKを見られなかったとして、国民の生活に支障をきたすとはまったく思えない。NHKはより多くの人が契約してくれるように、自助努力する以外にない。

 だれか、これを機に、抜本的に仕組みを改めてもらえないだろうか。

(171211 第773回 写真と文章はまったく関係ありません)

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