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紺碧の将

人間どもを見下ろすネコ

2017.06.19

 銀座を歩いていたら人だかりがあった。みな、スマホを掲げて、なにものかを撮影している。

 近づいてみると、「銀座6丁目」という標識の上に乗って悠然としているネコだった。瞑想しているのか、薄目を開いている。頭にはなぜかアジサイの花びらが載っていた。
 泰然自若とはこういうものをいうのだろう。人間どもがキャーキャー言いながら集まってくるのを見ても、まったく動じない(私も〝集まってきた〟一人だが)。
 自分でそこに飛び乗ったとは思えないから、おそらく飼い主がそこに置き、少し遠目からこの様子を見て楽しんでいたのだろう。
 惚れ惚れしてしまった。どう転んでもわが家のうーにゃんにはできない芸当。うーにゃんは、マンションの屋上に連れて行ってもビビってしまい、カゴから出て来ないアリサマ。せいぜいベランダに出て2分程度遊ぶくらい。肝っ玉がちがう。
 このネコに聞いてみたい。いまの日本の世相をどう見ているのかと。
 相変わらず、メディアはくだらないことを報じ、国民の多くは付和雷同している。国内外に課題山積だというのに、加計学園のことで貴重な国会の審議の場を浪費している。いったい国会を一日開くのに、どれくらいコストがかかると思っているのか。
 もともと獣医が少ないところにもってきて、四国には獣医の学校がひとつもない。いちはやく学校を開設する意義があるのは火を見るより明らかだろう。仮に安倍さんが「早く認可してよ」と言っても、法的にのっとって手続きがなされているのであればまったく問題はない。忖度などあろうがなかろうが、事の本質とはなんら関係がない。それをあんな形で追求して、いったいどんな意味があるのか。
 ずっと長い間、なぜ獣医が不足しているのか? これ以上増やしてくれるなと文科省に圧力をかけている輩がいるからだ。そっちの方がよほど問題だ。
 まったく!
(170619 第730回)

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