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紺碧の将

日本人とインド人

2017.04.20

 前回に続き、インドネタを。

 日本とインド。同じアジアにありながら遠く離れているためか、あるいは歴史的な経緯からか、紛争のタネはほとんどない。仏教徒が多い日本では、その発祥の地であるインドに敬意をもつ人が多いだろうし、またインド人の親日ぶりは実際に体験しているから、よ〜くわかる。
 とはいえ、日本人とインド人はまったく異なる人種だ。

 日本人は小さなものを愛で、愛着をもち、そこに大きな宇宙を見出す傾向がある。茶室や坪庭はその典型だろう。それに比べてインド人は物事を大局的に俯瞰して見ることができ、上から巨大な手でわしづかみするようなスケールの大きさをもっている。エローラの石窟群はまさにそうやってつくられたものだし、宗教、数学、天文学、易学などの分野で世界的な人材を輩出しているのもそういうことなのだろう。
 ただ、現実の経済に応用する実務能力においては、彼我の差は歴然としている。あれだけ優秀な人材がいて、多くの人口を擁するインドがいまだ発展途上国の地位に甘んじているのは、なぜなのか。思念的過ぎるのか、気候が暑すぎるのか、身分制度や宗教などの要因によるものなのか。よくわからないが、インドに詳しい人がいれば、聞いてみたいものだ。
 いずれにしても、中国の脅威が増すなか、日本とインドはもっと交流を深めるべきである。安全保障のみならず経済面でも大きなメリットがある。
(170420 第715回 写真上はインドでの私。案外ターバンが似合っている? 下はそのへんで相撲をとっているインドの若者。若い男もたくましい)

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