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自分が好きなことを見つけて無我夢中で取り組み、ひとつずつ目標をクリアする。そうやって愉しみながら、自分という人間をぶ厚くしていく……。今がベストで、未来には未知の楽しみがある。これが、多樂の本質である、と『多樂スパイラル』のまえがきで書いたが、その原理原則は今も変わっていない。

日々の生活のなかで、森羅万象に潜む多樂をいかに味わうか。心に映りゆくよしなごとを書き留めておこう。それが読者の方々にとって、なんらかのスパイスになればとの願いもこめて…。

 

Blog TarakuSpice

「自分が生まれた国について、3分間スピーチをしてください」

2016.09.12

プリント「それにしても、われわれ日本人は自分の国のことを知らないですよね」

「海外に行ったビジネスマンや留学生の多くは、自分の国についてスピーチをしてほしいと言われても、『日本には四季があります』程度で、ほとんど話すことができないらしいですよ」
「どの国の人も、3分間では足りないくらいに喋るのに……」
 2008年のある日、私と中田宏氏(当時横浜市長)は酒を酌み交わしながら、どちらからともなくそんなことを言った。
「じゃあ、われわれも日本について勉強しながら、この国のいいところを学べる雑誌を作りましょう」
 私が言ったことが、そもそもの『Japanist』の出発点だった。
 以後、8年弱、発行し続けている。その時の言葉通り、日本について実に多くのことを学ぶことができたと思っている。

 このたびジャパニスト出版から刊行した『日本を語ろう』も同じような意図の本だ。「3分間スピーチ例文集」とサブタイトルを銘打っているように、約3分間で日本の真髄を話せるよう、日本語と英語で併記している。ゆっくり話せば4〜5分かかってしまうが、丸暗記できる長さであることに変わりはない。
 はじめに30本以上のテーマをリストアップし、発行者の奧山秀朗氏と話しながら下記の16本に絞った。短い言葉で、無限に広がる日本文明のエッセンスを抽出するのに集中力が要ったが、おおむねうまく表現できたと思っている。

01 日本は世界で最も古い国 
02 主要文明の一角を占める日本文明 

03 平和が長く続いた希有な国  
04 自然災害を克服する日本人 
05 茶の湯はもてなしの極意 
06 日本語の驚異的な表現力 
07 日本食はバランスのとれた健康食 
08 助け合い精神が根づく日本人 〜エルトゥールル号遭難事件 
09 日本は森と水の清澄な国 
10 知的好奇心の高い国民性 
11 思想と宗教がミックスする発酵文化
12 縄文時代は平和でエコな生活のお手本 
13 「水に流す」日本人 
14 歴史ある会社が多い日本
15 「みんなと同じ」が好きな日本人 
16 日本が好きな外国人の言葉

 どれも丸暗記可能な長さだ。この16テーマについて熟知できたら、あなたは立派な「日本通」になれることまちがいなし。その上、英語で話すことができたら、国際的日本人として言うことなしだろう。
 ちなみに、英訳は本欄の前々回で紹介した近藤隆雄氏。ハートのこもった素晴らしい仕事をしていただいた。

 国際人とはなにか? 私は「国の際をわきまえた人」と解釈している。「国の際」というのは、他の国との違いを認め、互いに尊重し合うということだ。けっして、「世界中の人びとが同じ」という発想ではない。むしろ、そういう人は「なにバカなことを言っているんだ?」と軽蔑されるのがオチだろう。
 右欄の私のプロフィール中、「いやなもの」の項に「共産主義、日教組、地球市民幻想、新興宗教」とあるが、それは今もって変わっていない。地球市民幻想がいかに危うい思想か、理解しているつもりである。
 そうならないためにも、自分が生まれ、育った国について学び、それを堂々と言えるようになりたいものだ。それができてはじめて、国際人としての一歩を踏み出せるのだと信じている。
 同書はジャパニスト出版の刊行物だが、本サイトからもご購入いただけます。蛇足ながら、ジャパニスト出版は旧神楽サロン出版であり、弊社の出版部門「フーガブックス」とは異なる。
 一人一冊。まとめ買い、大歓迎です。
http://www.compass-point.jp/book/
(160912 第664回)

 

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