多樂スパイス
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自分が好きなことを見つけて無我夢中で取り組み、ひとつずつ目標をクリアする。そうやって愉しみながら、自分という人間をぶ厚くしていく……。今がベストで、未来には未知の楽しみがある。これが、多樂の本質である、と『多樂スパイラル』のまえがきで書いたが、その原理原則は今も変わっていない。

日々の生活のなかで、森羅万象に潜む多樂をいかに味わうか。心に映りゆくよしなごとを書き留めておこう。それが読者の方々にとって、なんらかのスパイスになればとの願いもこめて…。

 

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こんな日本酒バーがあったらいいな

2016.02.10

日本酒バー四季 大阪の地下鉄御堂筋線心斎橋駅から徒歩5分ほどのところに、日本酒バー「四季」がある。昨年9月にオープンしたばかり。名前の通り、日本酒を主とした店だ。『Japanist』第29号の取材のために中田宏氏と訪れ、若きオーナー兼店主の釜谷直人さんと奥さんの由佳さんに話をうかがった。

 釜谷さんがこの店を始めるきっかけになったのは、東日本大震災である。はじめはボランティアとして継続的に現地へ足を運んだ。次に、仲間たちを誘って東北を訪れ、いろいろな物を買うことで応援したりもした。その発展形として、現地の生産者からいい物を仕入れて恒常的に提供しようと考えた。そのスタイルが、日本酒バーだった。それまで飲食店の経営に携わったことはなかったというが、迷いはなかった。40歳の時の決断である。
 オープン当初、「日本酒」の中にはアルコールが添加されている、いわゆるアル添酒も数種類混じっていた。ところが、中田氏に「これは日本酒じゃない」と指摘され、急遽、純米酒のみにしたという。
「中田さんに言われるまで、純米酒とアル添酒の区別がついていませんでした」と釜谷さんは笑う。
 一部の酒蔵は人気だが、日本酒業界全体が凋落傾向にあるのは事実だ。そもそも日本酒を提供している店の人が日本酒のことをわかっていないケースが多い。
四季にて「純米酒はありますかと訊くと、吟醸酒ならあります」という答えが返ってきたり……。醸造アルコールなど余計な物を添加しているかどうかということと米の磨き具合がごっちゃになってしまっている。若い人たちの間では、罰ゲームで日本酒を飲むということがあるという。つまり、日本酒を飲むと悪酔いするというイメージが定着してしまっているのだ。悪酔いどころか、ほんとうにいい日本酒は体にスーッと入ってきて、次の日にけっして残らない。むしろ、酸化防止剤が添加されているワインより、体への負担も少ない。
 米で造る日本酒は日本の食文化の代表的な存在。それを大切にしていくことは、自分たちの文化を守ることにもつながる。〝魚屋の娘〟由佳さんの作る肴もいい。
 関西の方、ぜひとも日本酒バー「四季」へ行ってみてください。
 大阪府中央区東心斎橋2-5-30 オックス周防町ビル2F TEL.06-6213-4511 
(160210 第614回 写真上は日本酒バー「四季」の入り口、下は店内)

 

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