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自分が好きなことを見つけて無我夢中で取り組み、ひとつずつ目標をクリアする。そうやって愉しみながら、自分という人間をぶ厚くしていく……。今がベストで、未来には未知の楽しみがある。これが、多樂の本質である、と『多樂スパイラル』のまえがきで書いたが、その原理原則は今も変わっていない。

日々の生活のなかで、森羅万象に潜む多樂をいかに味わうか。心に映りゆくよしなごとを書き留めておこう。それが読者の方々にとって、なんらかのスパイスになればとの願いもこめて…。

 

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20回目の出産

2014.01.19

No.20 表紙&表4 もうすぐ『Japanist』第20号が完成する。自分が好きでやっていることを出産に喩えるのは女性の方々に申し訳ないが、最後のまとめの作業はちょっと大げさにいえば、陣痛のようでもある。もちろん、私は出産をしたことがないのでその痛みはわからないが……。

 ともあれ、創刊から5年を費やし、20号を重ねることができた。これもひとえに愛読していただいている方々をはじめ、取材・撮影・原稿執筆などで協力していただいている方々、取材の申し込みを快諾して貴重な時間を割いてくれた方々、そして創刊号から志を共有し、コーディネーターとして尽力していただいている中田宏氏のおかげです。この場を借りて、皆様にお礼を申し上げます。

 

 本号の冒頭を飾るのは、田口佳史氏による『君が代』の詞の考察。

 ふだんなにげなく耳にしている『君が代』。あの荘厳な調べに思わず頭(こうべ)を垂れる人も多いと思うが、その詞の深い意味は案外知られていない。かくいう私もそうで、田口先生の原稿を読むまで、「古今和歌集の歌を引用したものだよね」くらいにしか理解できていなかった。

 この稿では、その歌の真意が的確・詳細に述べられている。その真意を知れば知るほど、このような国に生まれた僥倖を思わざるをえない。

 巻頭対談では、 滞日年数26年に及ぶルース・ジャーマン・白石氏に登場していただいた。

 私たちが当たり前と思っていたことも、日本人以外の目から見れば稀有の美点であることを再認識。自分たちの長所を知ることは、とても大切なことだ。ぜひ、ルーシーさんの鋭い指摘を胸に、日本人として生まれたことを誇りに思ってほしい。ちなみにルーシーさんは毎週月曜日から木曜日までNHKの英会話教室に出演している。

 「ジャパニストの美術散歩」では、幕末・明治の超絶技巧による工芸品を収集する村田理如氏に登場していただいた。幕末・明治の工芸品はわが国の美術史においてエアポケットになっているが、その気魄あふれる超絶技巧はまさに日本人ならではのもの。ものづくりの真髄を代々引き継がれてきた日本人のスピリットを垣間見る思いだ。

 また、「日本人のモノづくり」特別編として、世界の食品文化を一変させたともいえるレオン自動機創業者・林虎彦氏の開発にかける凄まじい闘いを15ページで紹介している。

 「転換期のキーパーソン」では、産業廃棄物処理業でありながら桃源郷のような環境をつくりあげた石坂産業の若き女性社長・石坂典子氏に取材。「環境に悪い」とされてきた産業廃棄物だが、それを180度転換させた同社の取り組みは、これからの会社のあり方に一石を投じるにちがいない。

 その他にも、深堀りした記事を掲載している。乞うご期待。

 そうそう、今回から私の連載も始まった。題して『葉っぱは見えるが、根っこは見えない ——ありのままのじぶんで生きる』。

 20代前半の頃の「じぶんはこれからどうやって生きていけばいいのだろう」と途方に暮れていたじぶんと今のじぶん。はっきりいって、正反対だ。でも、じぶん自身は変わっていない。根っこが変わっていないから。

 というような内容で、まことにおせっかいながら「自分らしく、楽しく生きるためには」をテーマにした本質論である。ま、これはオマケみたいなものなので、興味のない方は飛ばしてください。

 ではでは、皆様、誌面でお目にかかりましょう。

(140119 第481回 表紙の作品は、並河靖之作『桜蝶図平皿』)

 

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