多樂スパイス

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紺碧の将

行雲流水

2013.10.01

高尾山からの眺め 高尾山に登った。

 とはいっても、たかだか599メートルの山である。南北アルプスと比べれば、赤児のような山だ。「登った」というより「歩いた」と言うべきだろう。

 本来であれば、この時期は締め切りに追われているはずだ。しかし、今回は最初からハイペースで飛ばしてきたので、ここにきて余裕がでてきた。よって、思い立ち、高尾山に向かったわけである。

 新宿から高尾山口まではわずか55分程度。そこから、ゆっくり歩いて頂上まで1時間30分程度。この手軽さがいい。これなら、パッと思い立って、そのまま出かけることもできる。

 山の頂上付近からは、埼玉から横浜まで一望にできた。その関東平野に、どれほど多くの人が住んで、それぞれに生活を営んでいることだろう。そんなことを思いながら、流れる雲を眺めた。

 思えば、今年は大きな変化が続いている。74歳までのローンを組み、新宿御苑前に住居を得た。それにともない、住み慣れた宇都宮から都内に住居を移した(まだ宇都宮に自宅はあるが)。初めてアフリカの大地に立ち、私塾(多樂塾)を開講した。『Japanist』の編集は原点に戻って一人になり、百田尚樹さんなどお目当ての人に取材し、一冊の本を書いた。そして、先日気がついたのだが、27歳で起業したので、人生の半分を経営者として過ごしたことにもなる。禅の世界に惹かれるなど、興味の対象もぐ〜んと幅が広がった。

 ひとつひとつ思い浮かべると、まさしく「行雲流水」だなあと思えた。

 これからどんな人生が待ち受けているのだろう。自分のことなのに、興味は尽きない。

(131001 第456回 写真上は、高尾山からの風景)

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