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自分が好きなことを見つけて無我夢中で取り組み、ひとつずつ目標をクリアする。そうやって愉しみながら、自分という人間をぶ厚くしていく……。今がベストで、未来には未知の楽しみがある。これが、多樂の本質である、と『多樂スパイラル』のまえがきで書いたが、その原理原則は今も変わっていない。

日々の生活のなかで、森羅万象に潜む多樂をいかに味わうか。心に映りゆくよしなごとを書き留めておこう。それが読者の方々にとって、なんらかのスパイスになればとの願いもこめて…。

 

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Japanist 、18回目の誕生日

2013.07.22

No.18 表紙&表4 『Japanist』第18号が今日完成する。

 その前に、参院選について。

 結果は予想通りというべきか。前回のこのブログで書いた高橋克法氏は、圧勝という形で当選してくれた。あとは彼らしい仕事をしてくれることを祈るのみだ。

 それにしても今は事前にかなり緻密な予測ができてしまうので、選挙速報を見る楽しみがない。

 今回、いろいろな政党の主張を見ていて、気がついたことがある。○○実現党という名の政党が主張していること。はっきりいって、私の考えとほぼ同じである。党名の上のキャッチフレーズは「日本に、誇りを」。党の主張に混じって「日本よ、自由の大国をめざせ」とか「世界のリーダー『日本』を創るには、新しい政治哲学が必要です」とか「国民が『誇り』を失った国は滅亡する」などの文言が踊る。おそらく、他の党に埋没しないよう、独自の色を出したかったのだろうが、まさに正論というべきだ。

 残念ながら、ほとんどの党は「国民一人ひとりにとってどれだけ得か」という視点でしか主張を述べていない。特に共産、社民、民主、みどり、生活など左翼系の政党はそれ一色といっていい。例えば、共産党が言うように、大企業の内部留保を強制的に吐き出させたとして、いったいどういう結末が待っているのだろうか。不自由な経営環境に嫌気がさし、優秀な会社ほど本社を海外に移転し、税収と雇用はますます減る。生活保護受給者もますます増えるだろう。一時のイギリスと同じで、働かなくても国が面倒をみてくれるのであれば、人間は働かない。そういう国の行く末はどうなるか。国に面倒をみてもらいたい人ばかりの集合体になる。つまり、一見、国民にやさしそうな政策であっても、国全体が沈んでいく政策なのだ。大企業に内部留保を吐き出させる手法は他にあるはず。

 その点、この○○実現党は大局的見地にたった政策である。

 ただし、私は宗教が政治に介入することには反対だ。税金のかからない金をたくさん集め、それを政治に利用するのはまったくフェアじゃない。今回も膨大な供託金を没収されるはずだが、何度でも大量の候補者を擁立できるのは、明らかに宗教法人の特典を生かしているからだろう。

 政策の視点が大局的で既得権益とのしがらみがない政党といえば日本維新の会だが、思わぬ舌禍?によって沈んでしまった。キャスティングボートを握れる議席を期待していただけに残念だ。最初から悪意あるメディアにはくれぐれも気をつけるべきだということを橋下さんも学んだと思う。今後に期待したい。

 

 さて、『Japanist』最新号、巻頭対談では、 室礼研究家の山本三千子氏に貴重なお話をうかがった。先祖との絆、神仏や自然への感謝など、目に見えない縦糸に対するおもてなしの心を形に表す室礼。私はそういうものにほとんどいっていいほど無縁だったが、日本人が日本人らしく生きていくための計り知れないヒントをいただいたような気がする。

 「Leaders of Japan」では、 吉野家ホールディングス会長の安部修仁氏を取材した。 R&Bのバンドでギタリストをしていた若者が「日銭を稼ぐため」に吉野家でアルバイトを始める。そこから東証一部上場企業の社長に上りつめるという物語が面白い。倒産、狂牛病問題などいくつもの危機を乗り越えた安部氏には、太陽のように力強い明るさがある。人間が強くなる生きざまとはなにか。安部氏の半生には学ぶべき経験則があふれているし、現代の日本人に必要な楽観性がある。

 「転換期のキーパーソン」では、鍵和田芳光氏を取材した。「ビッグデータ」という言葉が世界中を席巻しているが、彼は30代にしていち早くビッグデータ時代の到来を予測し、新たなビジネスモデルを考案、2001年に特許を取得した。グーグルやアマゾンや楽天など、ビッグデータを活用している企業は、鍵和田氏がその権利を主張すれば、ビジネスの根幹が揺らぐことになる。もちろん、ここまで社会に浸透したビッグデータを個人の思惑で止めるのはナンセンスだが、特許の権利を生かさない手はない。その具体的な手法は今後の課題だろう。私としては国家に活用してもらいたいという思いがある。

 ホルムアルデヒド等の有害物質を含まない、世界初の無公害接着剤「KRボンド」を開発した田中束氏にも取材した。現在、私は田中氏の本を執筆していて、頭の中が田中氏の人生でいっぱいの状態だが、86歳になってなお元気溌剌とした田中氏は、人生のお手本でもある。

 禅僧であり、禅庭のデザイナーでもある枡野俊明氏には、自分らしく生きるための極意をうかがった。

 他にも空手道場で論語や教育勅語を教える瀬戸謙介氏、光を失った書家・酒井真沙氏など、天分を見事に発揮している方々をご紹介している。

 また、菅野敬一氏の連載インタビューに加えて、今号から小児科医の真弓定夫氏の連載インタビューも始まった。二人の仕事観、人生哲学はまるで申し合わせたように共通点があり、「人間の究極の生き方とは」という本質的なテーマについて深く考えさせてくれる。

 

 ところで、『Japanist』の唯一の編集スタッフが今月で辞めることになり、私は原点に立ち返って一人でこの雑誌を創ることにした。

 思えば、創刊号から第4号まで一人で創った。このボリュームを一人でこなすというのは、正直、ある程度の覚悟が要る。が、できない仕事ではない。

 これを機に、コンテンツも見直し、次号は新生『Japanist』にしたい。

 これからも「素晴らしい国、日本」にさまざまな角度から光をあてていくつもりである。

 (130722 第440回)

 

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