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自分が好きなことを見つけて無我夢中で取り組み、ひとつずつ目標をクリアする。そうやって愉しみながら、自分という人間をぶ厚くしていく……。今がベストで、未来には未知の楽しみがある。これが、多樂の本質である、と『多樂スパイラル』のまえがきで書いたが、その原理原則は今も変わっていない。

日々の生活のなかで、森羅万象に潜む多樂をいかに味わうか。心に映りゆくよしなごとを書き留めておこう。それが読者の方々にとって、なんらかのスパイスになればとの願いもこめて…。

 

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フーガ・コミュニケーションズ、始動

2008.01.12

 2008年の幕開けとともに、横浜に新しく設立したフーガ・コミュニケーションズという会社が始動した。

 厳密に言えば、もっと前に始動していたのだが、事務所がきちんと開設され、スタッフが常駐するようになったのは今年の正月明けからである。

 事務所の場所は、根岸線桜木町駅の西口。野毛ちかみち出口から徒歩1分30秒。新横浜通りという幹線道路に面しており、ビルの6階にある。

 事務所の窓からの眺めはけっこう気に入っている。道路の真向かいには宝光寺があり、桜木町駅をはさんで東口にはランドマークタワーやインターコンチネンタルホテル、観覧車など、みなとみらいの主なポイントが間近に見える。室内は明るく、意外に静かだ。スペースは約15坪。じゅうぶんな広さだ。

 とても不思議だと思うのは、春生まれの私はなにかと「桜」や「花」に縁があるということ。最寄りの駅は桜木町、住所は花咲町。そう言えば、この事務所を開設する前の仮事務所は桜川という小さな川に面していた。ただの偶然なのか、おのずとそういう地名に惹かれているのか。答えは、猫だけが知っている。

 ところで、昨年、商法が改正されてから、会社設立が容易になったことに驚かされた。株主発起人はひとりでもオーケーだし、役員も同様。監査役はおかなくてもいいとなっている。だから、この会社は発起人、役員、株主などすべて私一人。監査役ももちろんいない。

 21年前にコンパス・ポイントを設立した時は、資本金の約55%を自分で出資し、残りを周りの理解者たちに出資してもらった。しかし、今回は資本金1,500万円をすべて自分で用意した。一時は、ある方をパートナーにしようと思ったのだが、あまりにもリスクの高い業種であるため、自分だけで責任を負うことにした。

 ところで、もし資本金が枯渇したら、潔く『fooga』を止めようと思っている。追加の増資はなし。金融機関からの借入もしない。これは、自他に向けての宣言である。

 ただし、そういう事態にならないよう、全力を尽くすつもりである。

 出版不況? みんな本を読まなくなった?

 たしかにそうだろう。そんなことは百も承知だ。宇都宮と横浜を往復する電車の中で、ほとんどの人は長い道中にもかかわらず本を読まない。ときどき、本を開いているなあと思うと、マンガだったりする。早い話、大方の人にとって、もう本や雑誌は必要ではないのだ。まして雑誌はもらえるものだと思っている人が多い。

 しかし、それでも需要がゼロになることはない。むしろ、本を読まなくなった世相の反動か、いい書物を求める人は増えているように思う。まったく興味がないか、徹底して本物を求めるか。おもしろいほどに二極分化している。この現象は読書に限らず、あらゆる分野に現れていると言える。上流と下流という言い方は好きではないが、現実的にそういう現象が顕著になっている。川下へ行けば行くほど、本とは無縁の生活を送っていると私の目には映る。もちろん、本を読まない人がすべてダメということではないが、素敵な生き方をしている人はほとんど本を読んでいる。ある方が書いていたが、不祥事を起こして謝罪会見などをしている経営者に共通することは、本を読んでいないということらしい。まあ、気休めと言えば、それまでなのだが。

 こういう時代にあって、出版会社が生き残る道はあるのか。あるとしたら、どういう道なのか。

 答えがはっきりわからないからこそ、面白いとも言える。1年後のことがわかってしまったら、たぶん人生に興味を失ってしまうだろう。1年後のことは神のみぞ知る、いや、猫のみぞ知る。

(080112 第30回 写真は、開設後間もないフーガ・コミュニケーションズ室内風景 )

 

 

 

 

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