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自分が好きなことを見つけて無我夢中で取り組み、ひとつずつ目標をクリアする。そうやって愉しみながら、自分という人間をぶ厚くしていく……。今がベストで、未来には未知の楽しみがある。これが、多樂の本質である、と『多樂スパイラル』のまえがきで書いたが、その原理原則は今も変わっていない。

日々の生活のなかで、森羅万象に潜む多樂をいかに味わうか。心に映りゆくよしなごとを書き留めておこう。それが読者の方々にとって、なんらかのスパイスになればとの願いもこめて…。

 

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羽田空港に潜む都市VS地方の構図

2007.09.22

 前回、ちょいとばかり鯛山センセイを出演させて悪のりしてしまったので、今回は硬い話題で。

 9月20日、横浜銀行本店の「はまぎんホール」で羽田空港の国際化に関するフォーラムがあり、パネラーとして中田宏氏が参加するとの情報を得たので急遽会場に潜入したのであった。

 宇都宮市に住んでいると、羽田空港の国際化という問題はあまりピンとこない。成田も不便だが、羽田だってそれほど便利ではない。関東地方以外に住む人たちから比べれば、どちらでもあまり文句は言えないよなぁとまったく無関心だったが、パネラーたちの話を聞くにつけ、どうやらそういう問題だけではないということがわかった。つまり、羽田の未整備は、空の国際競争における日本の劣性を加速させているということでもある。

 JAPAN PASSINGという言葉がある。以前言われていた「ジャパン・バッシング」をもじって作った言葉であろうことは容易に想像できる。つまり、(主に)アメリカが日本を素通りして中国やシンガポールへ向かうことを言う。相対的にアジアにおける日本の地位が下がっているという意味でもある。

 たしかに成田が日本の国際空港となって以来、日本が逸した経済損失ははかり知れないだろう。成田空港は、先進国で最も不便な空港と言われている。東京をはじめ首都圏で国際会議を開催しようとしても、あれだけ不便では大きなハンディになってしまう。上海、仁川、シンガポールなど他のハブ空港と比べると劣性は明らかだ。

 羽田空港の整備が進まなかったのは、国内的な問題があるようだ。つまり、羽田で得た利益を地方空港の整備に回しているという構図だ。たしかにこのことによって地方にいくつもの空港が作られたが、肝心の羽田空港はどのような機能を持った空港にするのか未解決のまま放っておかれている。首都圏の人たちは、「自分たちで稼いだお金が地方に流れている。地方の人たちはいつも何かをしてもらうことだけ考えてる」と言って地方を非難し、地方の人たちは「都市部の人たちだけがいい思いをしている。都市と地方の格差は広がるばかりだ」と言って不満タラタラだ。ちょうど両者の中間に位置するような宇都宮に住んでいると、その対立の構図が客観的に理解できる。

 しかし、なんで成田なんかに国際空港を作ってしまったんだろう。不便なところに空港を作って、なるべく外国人が入ってこないようにしようという江戸時代の鎖国のDNAがまだ残っているのだろうか。

 それはともかく、日本の政治家はあまりにも経済観念に乏しすぎる。お金に卑しいくせに経済観念がない。行き着くところはそこだという気がする。

(070922 第12回 )

 

 

 

 

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